猫の暗殺者【暗殺教室】 (ページ16)

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side 茅野_

｢＿＿……………えっとね、この怪我はただぶつけただけなんだ。｣

だから心配しなくてダイジョーブだよ!

私たちを安心させるためか、精一杯の笑顔で言うA……。

私には……その腫れた頬は殴られた後にしか見えなかった。

遅刻してきたことにも理由があるの?

Aは何か隠してるの?

聞きたい。

知りたい。

Aともっともっと仲良くなりたい。

転校してきて一日も経たずに、一緒に遊んでくれた。

楽しそうに笑ってくれて………。

だからもっと仲良くなりたい………親友と呼べるくらい仲良く……。

だからA、お願い!

｢本当のこと言っていいんだよっ!?｣

｢………っえ…?｣

まだこの教室に来て日は浅いほどだけど……。

少しは信頼してほしい……。

私たちを頼って欲しい……。

Aにとったらただの友達かもしれない、でも……。

｢Aが辛い思いしてたらヤだもん!!｣

｢……!カエデ……。｣

笑ってていいよ、でも無理だけはダメ……。

無理してたら私たちが止めちゃうからね。

重いもの背負っていたら、私たちも背負ってあげる。

｢＿＿だから……一人で絶対背負い込んじゃダメだからね。｣

｢…………うん。しないよーに気をつけるっ。｣

ニィっと笑うAは、少し申し訳無さそうだった。

悪いと思っているんだな、なんて軽く思いながら再びAの頬を見る。

赤く腫れ上がっている頬は、処置も何もしていないようだった。

だから私は殺せんせーにすぐさま冷やす物を持ってきてとお願いした。

………やっぱり早いな、マッハ20。

一瞬で用意して来ちゃった……。

｢早くこれ当てて!!｣

｢いやこれ昨日のなんだけど……?効果あるのかな……。｣

｢にゅやッ!?そう言わずに…!｣

冷たいと顔を歪めるAに、容赦なく氷を当てている殺せんせー。

………鬼かな?

まぁでも、これで少しでも腫れが引いてくれるといいな。

。