Cast a spell ＊ 7【ONE PIECE】 (ページ24)

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Thought 24. ページ24

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「またか、あの後何十回目だ⋯しつこい奴だな────」

「そらみろ、何故姫様をここに連れて来たんじゃルフィ君！！」

ルフィが斧を弾いたり、彼女が凍らせて破壊したり⋯此処に来るまでに何本もの斧から姫を守っている。

「大丈夫だよ、おれもアリアも居るもんな！」

「はいっ」

「呑気な⋯！！」

姫が何年も硬殻塔に居た理由が頷けるな⋯と、彼女は地面に刺さった斧を見て思う。

「あれがあいつの言ってた墓かァ」

母のお墓の前で、彼女は静かに手を合わせていた。

「長ェ事ああやってんなァ」

「彼女の母、オトヒメ王妃が眠っておられる⋯姫はタイミング悪くバンダー・デッケンの毒牙にかかり、母の葬儀にも出られず、硬殻塔で10年を過ごして来た。母に伝えたかった言葉が、募りに募っておった事じゃろう⋯⋯」

少し似ているかもしれないと、彼女も今は亡き母を想っていた。
お墓は無くとも、きっとどこかで見守ってくれていると信じているからだ。

だから彼女は今日も、空に思念を飛ばすのだ。

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