キムミンギュの憂鬱 (ページ3)

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俺は他のペンにもしたことと同じように手を握ってみた。すると彼女の顔は驚いたあと、みるみるうちに顔が赤くなり涙目になった。

え…待って、待って…可愛すぎる。
そのお人形みたいな顔で俺と手が触れ合った
だけなのに赤面しちゃうの？

思わず顔を近づけ両手で彼女の顔を包んだ。
…その瞬間だった。

『イヤァァァァァア！！！』

叫び声と同時に飛んできた手。そのあとに遅れてやってくる激しい痛みと肌のヒリヒリ。

思考回路が停止した。そしてもちろんウリメンバー、CARATたちが目を丸くしている。

え、この状況まったく理解できていないけど、もしかして俺…ビンタされた？

『…あっ、ご、ご、ごめんなさい…！！』

そう言って彼女は走って逃げた。
今まで女性に手をあげられた経験なんてない。

人生初めて、女の子に拒絶された。腹立つ以上に俺はヨンヒちゃんが気になって仕方なくなった。

微妙な空気で終わったサイン会。ヒョンたちはさっきの俺を思い出し涙を流しながら笑う。

『ミンギュがビンタされるとこなんて見たことねぇんだけど』『あの子なんなの、面白いんだけど』『しかも途中で逃げちゃったしㅋㅋㅋ』などとヒョンたちは供述している。

でも口揃えて言うことが一つあった。

『それにしても…可愛かったよな』

『え、スンチョリもそう思った？俺もなんだけど。正直目で追ってた後から』

スンチョリヒョンとジョンハニヒョンが何やら俺のビンタした相手に興味を持ったらしい。

もちろん、俺も興味あるけど。

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