ここに馬鹿が三人 ページ3
¿
……誰この子 。
てか今空から降ってきた？ どういうこと？
何で？？ どっから出てきたのこの子 。
すっごい頭ぶつかったんだけど、 重いし…
痛い 。 怪我してないよね？ なんで？
唸ってたけど大丈夫かなこの子… 俺もおでこ赤いけど
一瞬のうちに色んな思考が入り浸って完結しない、
というか
この子 、動かないんだけど …
流石に心配になって肩を揺らしながら
「…ねぇ、大丈夫……?」
『……ゎ…』
「わ……？」
『…ゎ割れてないっ！！？』
急に大声を出されてびっくりしたけど第一声の方が気になる
何のことか分からなくて頭にハテナを浮かべてたら
彼女が手を開いた中には小さな雛鳥がいた。
状況から察するに雛鳥を庇って落ちたのかな、
「…無事で良かったね」
と自分から彼女の手の中にいる雛鳥を指さして言ったら
彼女はその言葉に肩をびくり、と揺らしたあと
顔をぶわぁぁぁ、と真っ赤にして
すぐ俺から降り距離を取ったまま小さく、こくりと頷いた。
そして本当に小さな声で “ごめんなさい”とおどおどしながら
ぱっ、と赤くなったおでこに…と
ハンカチを渡して逃げるように去っていった 。
何だったんだろ
でもゲームみたいで少しだけ面白かったなと思った。
ハンカチはポケットにしまって 家に帰ってゲームをしていると
いつも通り俺の部屋に来たクロが俺の赤くなったおでこを見て
「え何、何があったの君は?」
って色々聞いてくるから、面倒臭くて適当に答えた。
「…はぁ…別に、隠しミッションが発生しただけ。」
「いや何て？？？？？」
これはまた今度言おうと思って。
．
続く
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作者名：都こんぶ | 作成日時：2024年3月22日 22時
