幼馴染の彼 (ページ6)

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ALAN side

懐かしいアルバムとか出して

いろんなこと思い出したな～

幼稚園の時は夢中になったら

それにしか目に行かないから

すぐ転けんの

幼稚園児の俺がしっかりしてなかったら

多分、怪我だらけだぜ？

小学生の時はさ、ほんとに危なっかしい奴で

Aの両親が俺の家に来て

『Aきてない？怒られて家飛び出して』

って、小学生で家飛び出るかよ普通

いつもなら『亜嵐～亜嵐～』って家に来るくせに

なぜか家に来ないのが不思議で

そん時俺、焦っちゃってすぐ探しに行ったんだけど

案の定、俺たちの秘密基地に居て

秘密基地って言っても、公園の景色がいい場所なんだけどね。

いつも２人で行ってたからさ、そこは秘密基地って呼んでんの

やっぱ、ずっと泣いてて

A『グスッ…』

亜嵐『なんで俺ん家来なかったんだよ』

A『隣だもん。すぐ…ママ達くる』

亜嵐『あぁ、そっか』

A『ばか』

そう言って笑いかけるA

亜嵐『やっと笑った』
『Aは笑ってないと』

A『探してくれてありがとう』

亜嵐『当たり前だろ、ほら、帰るぞ』

そう言って手を繋いで俺らは家まで帰った

俺はさ、Aとの思い出ほとんど覚えてる

忘れたくてもどれも濃い思い出で

全部全部いい思い出なんだ