【刀剣乱舞】消えた本丸と私の恋刀を探して～2nd～ (ページ16)

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和泉守side

和泉守「A、話がある。」

「ん、何？」

和泉守「オレはアンタのために命をかけてアンタを生かすことがアンタを守るってことだと思ってた。でも、今回の一件でそうじゃねぇって思ったんだ。オレがいねぇとアンタはダメになっちまうからな」

「え…どうしてそれを」

和泉守「オレはお守りの効果で一応守られていたから、折れても意識はあったんだ。変な感じだったけどな…だからアンタのことずっと見てたんだぜ？」

「…」

和泉守「だから、今度は折れずにアンタのことをずっとそばで守り続ける。誓うぜ…そのためにはもっと強くならなきゃならねぇ…だから、修行に行かせてほしい」

「わかった。強くなって帰って来てね。待ってるから」

和泉守「あぁ…」

Aも守れず、強敵も倒すこともできないなんて、カッコよく強い刀だなんて言えねぇ、だから絶対に強くなって帰ってくるからな…

＊

今日は兼定の旅立ちの日…

「兼定！道具とか持った？えっと…」

和泉守「持ったよ。心配し過ぎだ」

「だって…」

和泉守「あ、A髪に何か…」

「え、どこ？」

兼定の手が私の髪を撫でた瞬間同時に唇も重なった。

和泉守「行ってくる」

「いってらっしゃい////」

兼定の背中がだんだんと遠ざかる…。少し寂しいけど、いってらっしゃい。楽しみに待ってるから…