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2人でニューヨークの街を歩く。
Aは、イギリスとは違う景色を興味深そうに眺めると、銀行の前に集まる大きな人だかりが目に付いた。
｢何かしらあの集団｣
｢なんだかすごいねA。行ってみようか｣
ニュートに話しかけると、彼も興味を持ったのか辺りを見回しながら、その集団に向かって歩き始めた。
｢演説？あの旗ってもしかして杖かしら｣
演説をする女性の後ろに掲げられた横断幕を指差しながら進んでいると、ニュートが黒い帽子を深く被った女性とぶつかった。
軽く謝るニュートと共に、後ろにいたAはごめんなさいと頭を下げる。
女性を気にしながらもニュートに着いて行くが、急に立ち止まった彼の背中に顔をぶつける。
｢ちょっと、急に止まらないで＿＿｣
ニュートに文句を言おうと、ぶつけた鼻を抑えながら口を開くと、横から来た小太りの男性が彼のトランクにつまづいて転んだ。
｢すいません、僕の鞄が｣
｢いや、大丈夫……｣
ニュートに謝られた男性は立ち上がると、演説をしている女性の横を通り過ぎ、階段を登って行った。
｢ニュート、鞄は＿＿｣
｢＿＿そこの貴方！！｣
自分の言葉をかき消した大きな声に、Aは目を見開くとニュートの背中から顔を覗かせる。
｢我が友よ、貴方は何を求めているの？｣
小さな騒ぎを起こしたせいで彼が目をつけられたことに気づいたAは、少し控えめにニュートのコートの裾を握る。
｢いえ、僕は何も＿＿｣
｢貴方は探求者？真理を追い求めるシーカー？｣
Aは、女性から聞かれた問いに対して答えずにいるニュートを見ていた。
すると、階段から降りてきた1人の男性が座り込んでいる物乞いに向かってコインを投げたのが視界に入る。
コインは一度地面に跳ね返り、こぎみいい音を立てた。
コインの様子を目で追っていると、ようやく答えが出たのか黙っていたニュートが口を開く。
｢僕は寧ろ追求者、チェイサーです｣
その言葉を聞いて、Aはコートを握る手に力を込めた。
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花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2020年12月2日 0時) (
レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
虹目(プロフ) - さえぽんさん» はじめまして！コメントありがとうございます！返信遅れて申し訳ないです！勢いで書き始めてしまったので、そう言って頂けるとすごく励みになります^^*これからも更新頑張ります！！ (2018年12月28日 17時) (レス) id: 07cb07ccf7 (このIDを非表示/違反報告)
さえぽん(プロフ) - はじめまして！文章が凄く読みやすいし、情景が浮かぶ素敵な書き方で、夢中になっちゃいます！！更新楽しみにしてます(*^▽^*) (2018年12月22日 0時) (レス) id: 9a3f1956ab (このIDを非表示/違反報告)
虹目(プロフ) - 太宰君(cv.Ruka)さん» ありがとうございます！更新頑張ります！！ (2018年12月19日 21時) (レス) id: 07cb07ccf7 (このIDを非表示/違反報告)
太宰君(cv.Ruka)(プロフ) - 頑張ってください^^ (2018年12月18日 20時) (レス) id: 75c39add68 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮 | 作成日時：2018年12月16日 23時
