２◆急なご指名 ページ2
その電話がかかってきたのは、
双子を学校へ送り出し、
家事を一通り済ませた頃だった。
『…あ、もしもし？
俺オレ、久しぶりー』
ちょっと懐かしい声に思わず詰まっていたら、
『っておい、詐欺じゃねぇよ？』
変わらないおどけた声と共に、
「先輩」は軽やかな笑い声をたてた。
「ご無沙汰してます。
え、いきなりどうしたんですか？」
仕事に少しずつ復帰させてもらうのは来月からのはず。
まさかその話に何か不都合ができたのかな―――
とっさにそう考えていた私を見透かすかのように、
先輩はあっけらかんと続けた。
『ああ、超個人的な話だから心配すんなよ』
相変わらず鋭い。
『いやーさすがだわA。
びっくりしたもん俺』
「は？」
『Aちゃんご指名いただきましたぁー』
昔のホスト時代に戻ったような口ぶりで、
先輩はどこか楽しげにそう言った。
「指名？」
今日…は定休日のはず。
それに私を指名して下さるくらい常連の方なら、
私がここしばらく―――
それこそ年単位で店にいないことはご存知のはずなのに。
「って、どなたのですか？」
『そこは来てのお楽しみでしょお』
サラリと質問をはぐらかし、
代わりに先輩はぐっと真面目な声になった。
『なぁ、急なのは分かってんだけどさ。
どうしてもお前じゃないと困んだよ』
仕事ではなく、私じゃないと困ること？
いよいよ話が分からない。
『店長に聞いたら店使っていいって言うし。
ちょっと今から出てこらんねぇ？』
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薫子(プロフ) - さやさん» ホント久々に宣言通り走り抜けました！３日の闇は全然残ってるんだけど、やけくそパワーで乗り切れたので結果オーライかな？最後までお付き合いいただきどうもありがとうございました！！ (2019年1月5日 13時) (
レス) id: aa5d845008 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 久しぶりの短距離走でしたね？お疲れ様でした！闇が、じゃなくって奥が！深い強いお話でした。3日の闇が残るかｺｯｿﾘ心配してましたが、流石プロだ♪ヽ(´▽｀)/完全内輪の内に入って読ませて頂きました！ありがとうございました！ (2019年1月5日 12時) (レス) id: d0bf1f7a31 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - さやさん» 明けましておめでとうございます♪今まで部分的にしか出してこなかった彼女たちの物語ということで、何とかカタチになってよかったです。新鮮に読んでいただけてたら嬉しいな♪二宮の和也氏には早く動くように伝えときますｗ 今年もどうぞよろしくお願いします！ (2019年1月2日 20時) (レス) id: bb4ba45953 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 久しぶりにまぁくんちの薫子さんに逢えて嬉しい短編！彼女たちの状況は分からない(←あたりまえ)のに、涙が溢れます！涙で明けた2019年！今年も薫子さんの相葉之雅紀氏に…違うや二宮之和也氏に会えることを楽しみにしています(^^) (2019年1月2日 8時) (レス) id: d0bf1f7a31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子
| 作成日時：2018年12月27日 10時
