５６５．約束 ページ43
ソファーにもたれてラグにぺたりと座り込んだ翔ちゃん。
プレゼントした万年筆をしげしげ眺めてる。
コーヒーを渡して私も隣に座った。
しばらく熱いコーヒーをお互い無言で飲む。
翔ちゃんも無言だったけど、私が話し出すのを待っている感じがした。
「…翔ちゃん」
「ん？」
「もしかして、なんだけど…仕事に穴開けちゃったの？」
「は？何のこと？」
「電話で潤くんが言ってたから…
私がいなくなって、翔ちゃんぐだぐだだったって」
「あー…えーと、うん。
ぐだぐだはあながち嘘じゃねーけど、一応穴は開けてない」
「ホントに？」
「うん、ホント。マジで」
「そう…でも。だめだよ翔ちゃん」
「え…？」
いずれ、だけど。
今度私がいなくなっても、ちゃんとお仕事してね。
ぐだぐだになってちゃだめだからね。
「ゆき…」
「ね？約束」
そう言って顔をのぞきこむと、
翔ちゃんが一瞬切なそうに私を見て、それからほっとひとつ息を吐いた。
「…分かった。約束する」
「毎日泣いてちゃだめだよ？」
「はいはい。約束します(笑)」
ちょっぴり潤んだ目で仕方なさそうに笑ってくれた。
翔ちゃんはまたコーヒーに目を落として言った。
「約束って言えば、俺さ…吉岡先生に約束したの」
「何を？」
「ゆきに、残された時間…長くないかもしれないけど…」
語尾が少し震えた。
それをぐっと堪えて、翔ちゃんが落ち着いた声に戻って話す。
「今度こそ俺が支えるって。
ゆきがたくさん笑顔になれるように、手伝うって。約束した」
「翔ちゃん…」
「だからさ。最後まで、俺がそばにいるから。
…そばにいるよ、ずっと。約束する」
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薫子(プロフ) - 知代さん» そうですよねー、第１話で来るべき未来は明白になってるわけだから…この先どこで知代さん泣いちゃうかな？フフフ…。低い声のラップ好きでして♪でもボソボソ話し声に聞こえたりしない？あれ私だけかな(笑) (2013年11月6日 19時) (
レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
知代(プロフ) - 話がだんだんと終わりに近づいてるのが切ない…( ; _ ; ) ゆきちゃんの運命は変えられないことだって分かってても、やっぱ切ないですorz そして翔ちゃん… 自分のラップを他の男の声と勘違いするなんて…なんか可愛い…(笑) (2013年11月6日 18時) (レス) id: fcde1493f2 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - さやさん» 夜中の熱は大丈夫だった？インフルとノロは隔離されちゃうよね＾＾； 早く元気になりますように！ (2013年2月11日 8時) (レス) id: e052895b8e (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 朝から絶好調超ｗｗ今日1日はふとつむりだゎ(*_*)家族に隔離され中(-_-;) (2013年2月11日 8時) (レス) id: b8e2f59c3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子
| 作成日時：2012年3月13日 11時
