５４３．ディナーの前に ページ21
今日はクリスマスイブ。
翔ちゃんは年末が近づくにつれてますます忙しそうで、
明け方とか昼前とか変な時間に帰ってきては着替えだけして出て行くってことも多くなった。
お風呂どうしてんの？って一度聞いたら、局で入ったりできんだよってげんなり呟いてたっけ。
時間軸だけ見れば、完全にすれ違いの生活だけど。
それでも幸せ。
それは、ほんの１分とか２分とか…それぐらい短い時間でもちゃんとお互いの気持ちを伝え合ってるから。
伝え合ってるって実感できてるから。
変に無理したり気を遣ったりせずに、
素直に向き合っていられてるからかな。
昼ごはんを食べ終えてお皿を洗っていると
ソファーに置いたバッグの中でケータイが鳴った。
手を拭きながらソファーに向かい、バッグを開ける。
メールを開いてみると、聖美先輩からだった。
『今日２０時から予約してあるよ。大丈夫？』
都内のレストランでディナーの約束。
翔ちゃんが完全に仕事は入ってるのはずっと前から分かっていたし
本人は申し訳なさそうにしてたけど、私は全然気にしてなかった。
でもそれを知った聖美先輩が気にしちゃって
結局クリスマスイブはレストランでディナーを一緒にすることになった。
お財布も連れてくね、とウインクする先輩に、吉岡先生も一緒なんだなと笑いがこぼれた。
ケータイをバッグに戻した拍子に、
底の方にきれいにラッピングされた細長い箱が見えた。
翔ちゃんへのクリスマスプレゼント。
智くんと偶然会った日、もともとはあの日にプレゼントを選びに行くつもりだったけど
結局全然そんな気分ではなくなっちゃって、これは昨日やっと購入した。
万年筆。
クリスマスに文房具ってどうなんだろうと思ったけど、
翔ちゃんならキャスターの仕事の時にでも使ってくれるかなと思って決めた。
万年筆と言えば、なブランドの、ごくシンプルなもの。
ブランドのロゴマークもさりげなく施されているだけだから嫌味にはならないと思う。
(できたら直接渡したいけど…)
でも年内にゆっくり渡せる気がしない。
このテーブルにカードと一緒に置いておいた方が翔ちゃんの目に留まりやすいかな。
そう決めて、バッグからプレゼントを取り出してそっとテーブルに置き
私は聖美先輩にメールの返事を打ち始めた。
５４４．タイムリーな発見（翔side）→←５４２．ということは（二宮side）
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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薫子(プロフ) - 知代さん» そうですよねー、第１話で来るべき未来は明白になってるわけだから…この先どこで知代さん泣いちゃうかな？フフフ…。低い声のラップ好きでして♪でもボソボソ話し声に聞こえたりしない？あれ私だけかな(笑) (2013年11月6日 19時) (
レス) id: 6043de2546 (このIDを非表示/違反報告)
知代(プロフ) - 話がだんだんと終わりに近づいてるのが切ない…( ; _ ; ) ゆきちゃんの運命は変えられないことだって分かってても、やっぱ切ないですorz そして翔ちゃん… 自分のラップを他の男の声と勘違いするなんて…なんか可愛い…(笑) (2013年11月6日 18時) (レス) id: fcde1493f2 (このIDを非表示/違反報告)
薫子(プロフ) - さやさん» 夜中の熱は大丈夫だった？インフルとノロは隔離されちゃうよね＾＾； 早く元気になりますように！ (2013年2月11日 8時) (レス) id: e052895b8e (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 朝から絶好調超ｗｗ今日1日はふとつむりだゎ(*_*)家族に隔離され中(-_-;) (2013年2月11日 8時) (レス) id: b8e2f59c3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薫子
| 作成日時：2012年3月13日 11時
