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｢いらっしゃいませ！」
私、柴崎A、大学2年生です
居酒屋でバイトしてます
｢生ビール2つと、だし巻き玉子ですね、少々お待ちください！｣
・
｢はあ〜〜〜疲れたあ｣
約8時間勤務無事終了
いつもと特に変わんないバイト終わり
｢お疲れ様〜〜！｣
｢お疲れ様です、深澤さん｣
所謂社畜のようなバイト生活を送っているけど良い人多いし、酔っ払いはめんどくさいけど慣れてしまえば普通に良いバイト先だと思う
……ただこの人を除いては
｢今日もよく働いてたね〜｣
｢まあ、そうですね、少し忙しかったし｣
｢そ〜ね！俺も何回か絡まれちゃった(笑)｣
深澤辰哉、大学3年生
バイトの立場的にも、年齢的にも、年上の彼は正直言うとチャラい
毛先遊ばせてるし、ピアスも2連、コミュ力モンスター、優しくて仕事が出来る、そんな人
ハッキリ言うと苦手なタイプなんだよなあなんて思いながら、バイト先の最寄り兼私の家の最寄り駅まで一緒に帰るのが日常
・
｢じゃ、私はここから歩くので｣
｢夜も遅いべ？送るよ｣
｢すっごいありがたいんですけど、普通に遠いし、友達と電話するので！｣
｢ん〜〜〜、それなら良いけど心配だから家着いたら連絡してね？｣
｢…分かりました｣
｢あ、電車来たから乗るね、お疲れ様〜、明日も頑張ろうね｣
｢はい、お疲れ様でした｣
ヒラヒラと手を振る深澤さんを見送り、家の方向に体を向け妹に電話を掛けた
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作者名：有念 大李 | 作成日時：2021年8月7日 23時
