佐久間くんのゆり組事情

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「終わったっ！」


何とか定時までには終わらせたくて超集中した…

ほんと疲れる…




「お疲れ様です！」


「お疲れ様、楽しんでおいで」




そう言って、笑って送り出してくれた田中さんに



「ありがとうございます！」



私も笑って言って、退社した





・





LINEで送られた場所は、会社からそこまで遠くなくて歩いて行ける距離だった



どこら辺で働いてるか言ってたからこれもさっくんが気遣ってくれたんだろうなあなんて思いながら、歩く





ナビにぶつぶつ文句言いながら歩いていたら



見つけた、私の 好きな人







お店の前で少し壁にもたれかかっていていつにも増してカッコイイ





「さっくんっ」

「来てくれてありがとう！マジで嬉しい！」




テレビやYouTubeで見る無邪気な私の好きな笑顔が目の前にあって私もとても嬉しい



「中に入ろ！」


そう言って、私の手を引いて中へ案内をしてくれた






・




「とりあえずビール２つで！お願いします！」



注文をして、お腹も空いてたからご飯のメニューを吟味して見る



「そういえば、腕時計付けてくれてるんだね」


「うんっ！そうなの、可愛いし」


「そっか〜、あげて正解じゃん！」


「嬉しかったんだよ、ありがとうね」


「こちらこそっ！」





好きな人からのプレゼントをこうして身に付けれるのって幸せだなあなんて思っていたら、ビールが来た




「乾杯！！」





仕事終わりのお酒は美味しい！！



「うめぇ〜〜〜！！！」


「ほんと美味しい！」






・



「そういえば、翔太と仲良かったの？」




美味しいご飯を食べていたらさっくんが少し真剣な表情で聞いてきた





「あ〜、翔太ね、うん、仲良いんだ」


「仲良いなら言ってよ〜！ビックリしたんだよ！
翔太の口から聞いたからさ！」


「ごめんね、言うこともないかな〜なんて思ってたから！」


「気にしなくていいよ！」







優しくて気遣いが出来るさっくんが私は好きだ

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