佐久間くんのゆり組事情

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you side




今日も眠い目を擦りながら、出社




エレベーターで欠伸をした時、入ってきたのは


「…おはよう、」


「あっ、おはようございますっ」




2日ぶりに会った田中さん

前のことを思い出して少しだけ熱くなってしまう




「今日、夜空いてたりする？」


「…はい！大丈夫です」


「なら、ご飯一緒に食べよう！」


「分かりました！」






いつもの田中さんの笑顔が見れて内心ほっとしたんだ







・





やっぱりパソコンを使うのは疲れる…




「ね！A！お昼行こ〜！」


そう来たのは、愛美

気づいたらお昼の時間になっていて驚いた




「行こっ、お昼行ってきますね」


「あいよ〜〜」




田中さんに伝えて、外へ出るのがルール







・



「腕時計、可愛いな〜」


「でしょっ！？買って貰ったんだ！」


「凄いお洒落じゃん、似合ってる」


「ふふっ、ありがとう、嬉しい」




貰った腕時計は、やっぱりキラキラしてて人一倍可愛くて見てたら幸せな気分になれる




「何、ニヤニヤしてんの」


「さっくんに会いたいな〜って思ってたの」


「ほんと可愛いわ〜」


「そういや、田中さんにご飯誘われたんだ」


「え！？何それ！？」


「朝ね？田中さんから夜ご飯行こうって」


「は〜、そうなんだ、モテモテだねぇ…」


「そうじゃないしっ」






にやにやしやが、ご飯を食べる愛美を横目に手作り弁当を食べながら昼休みを終えた






・



16:40




私の定時は、18時



あと2時間もないとはいえ、集中力が続かない




パッとスマホの方に目を向けたら



佐久間大介：さっき仕事終わった！

佐久間大介：ご飯食べに行かない？




と来ていて、「えっ」と小さく声が出てしまった




あ〜、でもどうしよう…


田中さんともご飯行くんだった

なんで今日に限って…






「ん？どうした？」


「田中さん、あの〜その」


「ゆっくりでいいよ？」



田中さんは、やっぱり優しい



「大事な用事が夜から入っちゃいまして…」


「あ〜〜、そっか〜、好きな子？」


「えっ」


「その腕時計、持ってなかったでしょ？
俺、すげぇ見ちゃうんだよ、女の人の腕時計とか」


「たまにその腕時計見て、微笑んでたりするから好きな子にでも貰ったのかな〜なんて」




自分が分かりやすいのがバレてるのと色々が重なって顔が赤くなる




「行っておいで、俺はいつでもいいから」


「…っ、ありがとうございますっ！」

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