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フォス「……よし、可愛い!凛々しい〜!」
学校の池に映る僕を見ながら、お色直しをする。先生に会うのに、髪が乱れてたらダメだしね。
『あれ、フォス……どうしたの、お色直しなんかして。珍しいー。今日は槍が降るかもね』
僕が丁度立ち上がった時に、Aが怪訝そうに話しかけてきた。
フォス「失礼な!先生に会いに行くの!それに僕だってお色直しぐらいしますー!ていうか、Aが一番オシャレとかに無頓着そうじゃん!」
『うるっさいわ!大体、オシャレなんか意味あるの?』
フォス「へへーん、そんなこと言って良いのかな〜?レッドベリルにチクるぞ?」
『チクれば?僕は僕の意思を言っただけだもん』
フォス「うわ腹立つー!」
『はいはい、先生に会いに行くんでしょ?早く行きなよ』
フォス「さっきも誰かに同じこと言われた気が……ん?A、その花何?」
Aは、手に白と水色の小さな花を持っていた。僕が聞くと、花を僕に見せながら説明してくれた。
『ああ……アンタークにあげるんだよ』
アンタークチサイト。
その名前を聞いて思い起こされるのは、前髪の一部が長い白のショートヘア、他の宝石達と違って真っ白い制服と短い手袋姿。
通常は液体だが、気温が下がると結晶化して人型となるため、冬のみが活動期間だ。
その代わり、寒ければ寒いほど強い。
冬以外の季節は、水槽のような大きな容器に液体の姿で入り眠っている。
そして、Aの現相棒である。
『ほら、アンターク春は動けないでしょ?だから、水槽の隣に花を置いておくの。
いつか春を見せてあげられたら良いんだけど』
フォス「また大層な野望を・・・あ、そういえば。モルガとゴーシェが小さい黒点見つけたから、二人で追い払おうぜって・・・」
『それあっちの方?』
フォス「え、うん。そうだけど、何しに行くの?」
『アンタークの新しい花摘みに行く』
彼はそう言って、指差した方向へ走っていった。
それにしても、アンタークちんかあ・・・会ったことないや。
僕冬眠の時は一番早く寝て一番遅く起きるからね。
フォス「・・・あっ、金剛先生に会いに行かないと」
このくだりは一体何回目なんだろうか。
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しめじ少年(プロフ) - もう好き))ありがとう!頑張る!私も応援してるよー! (2020年1月31日 23時) (レス) id: 4071674049 (このIDを非表示/違反報告)
さどぱか(プロフ) - 更新頑張ってね!応援してます!(KYSさんが大好きなあなたのリア友より) (2020年1月31日 18時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しめじ少年 | 作成日時:2020年1月28日 17時