第三話「りあるのくに〜節分編〜」※まだ出てきてないキャラ出没、現パロです。 ページ12
二月二日、節分。
『というわけで、豆まきしよう』
ドンッという効果音が付きそうな面持ちで、座敷に胡座をかき、手に鬼の面と、こんもりと豆が入った升を持ちながらAが言い放った。
ベニト「え、今は三月じゃ・・・」
『僕が二月と言ったら二月』
ジェード「その謎ルールは何だ!それと・・・」
ジェードがAの姿を見て、少し目を逸らした。
ユークレース「その格好は・・・?」
『?・・・いや、鬼に決まってるでしょ』
そう、Aは全身を包むタイプの赤いタイツ、赤のパーマがかかったカツラ、豹柄の短パン__赤鬼のコスプレをしていたのだ。透明感のある明るいブルーの長髪は、勿体ないことに赤タイツに突っ込まれている。
ボルツ「何故そこまでこだわる?」
『完璧な節分にしたいじゃん。僕が関わった行事が可も無し不可でも無しなんて許さないし』
当たり前じゃんと最後に付け加え、豆をジェードに渡して鬼の面を自分で被った。
ジェード「私が投げるのか!?」
『・・・よし』
フォス「何がよしだよ!お面のクオリティ高すぎ!」
『ハロウィンの時のあまりだよ』
お面はまるで能面のようで、まさに「泣く子も黙る赤鬼」の仕上がりである。
カンゴーム「誰だよ用意したの・・・」
ラピスラズリ「僕とゴーストだよ」
ゴースト「絵を描いたのはラピスでしょう?僕はお面を用意しただけよ」
カンゴーム「ああ・・・」
ラピスは何に置いても器量良しの天才だ。彼なら描けるものだとカンゴームは納得した。
『・・・じゃあ、第一回《ドキ☆お豆撒き撒き大作戦!〜初恋は豆色〜》』
ルチル「もう少しマシなのは無かったんですか?」
モルガ「俺も聞いたけど、無いらしいぞ」
『スタアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッット!!!』
ルチル「伸ばしましたね」
かくして始まった、第一回《ドキ☆お豆撒き撒き大作戦!〜初恋は豆色〜》。
このとき、彼らは何も知らなかった。
ベニト「うわあああ!!!?」
フォス「やめて来ないでいやあああーー!!!」
ジェード「アーーーーーーー!!!!!」
この豆撒きが、阿鼻叫喚の地獄絵図に成り果てるということを。
『_______一人残らず叩き潰す』
カンゴーム「先輩が潰される側では無いんですね」
・*・*・
本能のままに書きました。私は楽しかったです。いつか番外編集あげたいなあ。
次回から本編です。
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しめじ少年(プロフ) - もう好き))ありがとう!頑張る!私も応援してるよー! (2020年1月31日 23時) (レス) id: 4071674049 (このIDを非表示/違反報告)
さどぱか(プロフ) - 更新頑張ってね!応援してます!(KYSさんが大好きなあなたのリア友より) (2020年1月31日 18時) (レス) id: c1e220a435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しめじ少年 | 作成日時:2020年1月28日 17時