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16話 ページ18

マイキー side

ほんと、何であんな事言っちまったんだろ…
Aのあの悲しそうな顔を思い出す度
胸がズキズキと痛んだ。


そういえばAの姿が見当たらない
あのまま家に帰っちまったのか?


授業にも集中出来ない

マ「俺は最低…俺は最低…俺は最低…」

いつにも増して授業に身が入らず
1時間、2時間と時間が過ぎて行った。

-------

ド「マイキー給食の時間だ…お前どうした
すげー顔してるぞ何かあったか」

マ「え…あぁ今朝Aと喧嘩しちまって
…いや俺が八つ当たりして一方的に傷付けちまった
あんな悲しそうな顔したA初めてみた
怒鳴って手まで叩いて最低だよな」

ド「何があったんだよ…大体想像は付くけどよ
早く謝れよ それでAは?」

マ「…それが帰っちまったみたいで学校に居ねーんだ」

ド「帰れ」

マ「え?」

ド「今すぐ帰って謝ってこい」

マ「いやでも…」

ド「いいから行け!ダチですらいられなくなるかもしれねーぞ!」

マ「はいっ!」

ケンチンに怒られ
俺は学校を飛び出し
Aの家に向かった。


Aの家に着いたのは良いけど
インターホンを押す勇気がない…

でもこのままは嫌だ!

勇気を振り絞り
インターホンを押した…が

出ない

やっぱ怒ってんのかな…

「Aー!居るなら出てきてくれ!
今朝の事謝りたいんだ!」

Aの部屋の方へ呼びかけても
出てくる気配がない


もしかして家に居ない?

「A!」

俺は
Aを探しに再び走り出した。

探し始める事2、3時間

Aが場所を探し回っても
Aは見つからない


「はぁ‥はぁ何処に居るんだA‥」

ふと、遠くの方に目をやると
Aと灰谷蘭の姿が見えた。

「なんだ‥あいつと会ってたのか
俺の愚痴でも話してんのかな‥
ッ!!何だよあれ!!」


そこには
Aの髪を掴み強引に引き寄せる蘭が見えた。

「痛い離せよ」と叫ぶAの声が小さく聞こえた。

「あいつ!!キスまで!」

あんな無理矢理
付き合っていたとしても
許される事じゃねぇだろ


「ちょっと待てやぁああああああああ!!!」

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作者名:きむ | 作成日時:2023年12月7日 23時

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