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早いところでは桜が咲き、
たまに髪に花びらが引っかかる時期となった
今日はいつもより早くチソンを起こさなきゃ、って
急いで支度を済ませて、走る先は３軒隣の家
いつからか私の分まで朝食が綺麗に並べられている食卓。
こちらも慌ただしく準備するチソンママに朝の挨拶をし
向かった部屋で布団に丸くなるチソンを起こした。
今日も少し手こずりつつも起きたチソンは
いつもより早いよ、なんて呑気に目を擦るから
ちょっと浮腫んでぷにぷにな頬っぺを摘んだ。
「何言ってるの、入学式でしょ！」
私が摘む力が強かったのか、その言葉が衝撃だったのか
どちらかは定かでは無いが
とにかくチソンの目は覚醒したようにハッ、と開いた
そして行きたくない、なんて駄々をこねるのであった。
新学期特有のチソンの拗らせた人見知りが発動した。
やだやだ、なんてまた布団へと戻ろうとするから
私と一緒に登校するなら早く起きないと、と丸め込み
まだ暖かい朝食を食べて
中学の制服を着ようとするチソンを注意して
もう高校生だから、と少し前に切った髪を整えてあげる
違和感あるな、と同じ制服に身を包むチソンを見上げて
いつもより15分早く家を出た。
「チソン、無理しなくていいからね」
「うん」
「何かあったら話しかけやすそうな先輩に聞くか、
私にカトクすること」
「うん…カトクする」
「帰りは…」
「帰る。一緒に」
そうやって私の袖を掴む手と心配そうな目を見て
これ、私完全にチソンの保護者だな。なんて思った
じゃあね、って手を振って
既に昨日発表された新しいクラスへと向かった。
早く家を出たけど新学期で浮かれているのはみんな同じなのか、教室は思ったよりも賑わっていた。
そして3年目にもなれば教室内は見知った顔も多いが、
その中で私の隣の席に座る人は知らない人だった。
3年目で初めて同じクラスの人と隣の席…
チソンまでとはいかないが人見知りな私にとって
隣の人には失礼だが少し良くない1年のスタートだな。と思ってしまった
「あ、隣の席？」
なるべく静かに座ったつもりなのに。
隣の人はこちらを見てにっこりと笑いながら尋ねた。
「あ、えっと…うん。チョンAです」
「キムユジュンです。よろしく」
「…ユジュン、くん」
高校最後の1年と
私と、チソンの春が始まった。
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よる(プロフ) - かよこさん» かよこさんコメントありがとうございます！😭本当に毎度毎度お待たせしてしまって申し訳ないですㅠㅠそれでも待って頂けて感謝でいっぱいです。いつもありがとうございます🥹🫶頑張ります〜〜！！ (2023年4月6日 23時) (
レス) id: 6066f12de3 (このIDを非表示/違反報告)
かよこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き待ってました😭いつまででも待てるのでよるさんのペースで無理なく頑張ってくださいね、応援しています！ (2023年4月6日 22時) (レス) id: a23e35c540 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - ゆにさん» ゆにさんコメントありがとうございます！更新さぼりまくりのお話ですが、その言葉がすごく嬉しいです…ㅠㅠゆにさんのおかげで更新するか！と気合いでました。応援届きましたよ💪^^ (2023年1月8日 1時) (レス) id: 6066f12de3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - いつも面白い作品ありがとうございます泣 更新応援しています！ (2023年1月2日 23時) (レス) @page9 id: 8606361710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よる
| 作成日時：2022年10月25日 21時
