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今日のユジュンくんは何だかやけに私を引き止めようとしていて、
それのためにただ目に入ったケーキ屋に入って
ここの新作のケーキが、なんて
ただそこのボードに書いてある内容を読み上げた。
私も薄々感ずいてはいたから
「甘いもの好きなの？
私も好きだよ」
と、それっぽいことを並べて
ユジュンくんがその気になるまで待つつもりでいた。
ユジュンくんが選んだケーキ屋に入って
新作ケーキが、なんて言った癖に
コーヒーと、全然新作とは関係ないケーキを頼んだユジュンくんを見て
笑いそうになりながらも、私も結局違うものを頼んだ。
それに気づいたのか目を合わせて、ふっと気まずそうに笑った姿が本当に面白かった。
ケーキを食べて、会話をして
ひと段落話題が終われば
あのさ、とユジュンくんが切り出した。
どく、どく、と早くなる心臓の音が
はやくはやくと急かしているようで聞こえていないか心配になった。
「…俺、Aが好きなんだ
俺でよければ彼女になってくれませんか。」
ようやく待ち望んだ言葉が聞けて
ほっとすると共に
私も好きだよ、って
初めて人に好意を伝えた。
-
帰り道、駅への距離が近づく程
ユジュンくんの歩幅がだんだん狭くなっていくのは気づいていた。
気づいていたけど、
敢えて私のも狭くなっていって
さっきから何人も私たちの背中を抜かしていく。
「…帰りたくないな」
ぽつりと零された言葉に思わず笑ってしまう。
駅まであと数歩、もうすぐお別れというとこで
ユジュンくんは私の手を取った。
「帰りたくないけど今日はもうこれで満足だから」
「うん、」
「…でも、カトクはしてね」
「ふふ、うん、もちろん」
じゃあ、と手を振ったユジュンくんに私も手を振り返す
……うん、これでいいんだよ
心にはぽっかりと穴が空いているような、しっくりきていないと思ってしまう最低な自分には気づかないふりをして。
今日1日私はユジュンくんの隣で楽しかった。
今はそれだけでいい。
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よる(プロフ) - かよこさん» かよこさんコメントありがとうございます！😭本当に毎度毎度お待たせしてしまって申し訳ないですㅠㅠそれでも待って頂けて感謝でいっぱいです。いつもありがとうございます🥹🫶頑張ります〜〜！！ (2023年4月6日 23時) (
レス) id: 6066f12de3 (このIDを非表示/違反報告)
かよこ(プロフ) - 更新ありがとうございます！続き待ってました😭いつまででも待てるのでよるさんのペースで無理なく頑張ってくださいね、応援しています！ (2023年4月6日 22時) (レス) id: a23e35c540 (このIDを非表示/違反報告)
よる(プロフ) - ゆにさん» ゆにさんコメントありがとうございます！更新さぼりまくりのお話ですが、その言葉がすごく嬉しいです…ㅠㅠゆにさんのおかげで更新するか！と気合いでました。応援届きましたよ💪^^ (2023年1月8日 1時) (レス) id: 6066f12de3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆに(プロフ) - いつも面白い作品ありがとうございます泣 更新応援しています！ (2023年1月2日 23時) (レス) @page9 id: 8606361710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よる
| 作成日時：2022年10月25日 21時
