【d!】【隙間話】新しいお父さんはわたしを愛でてくれますか (ページ2)

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しゃけおにぎりページ2

しゃけおにぎり(17〜18話)

スーパーにてそれぞれ買い出しを始めた私達は、それぞれ買うものを分担して周っている。
それで私はコネシマさんと惣菜を見る事になった。惣菜と言っても私には何が何だかあまり
分かっていないのでコネシマさんに決めてもらっているのだけれど。

そうやって惣菜コーナーを見てまわっているうちに1つの食品に目が止まった。ラベルに鮭って
書いてある3角の深緑のものが巻いてある米らしきもの。これ、なんだろう

｢お前、鮭、好きか...」

私が夢中になって見ていると、コネシマさんが私にそう問いかけた。でもなんて言えばいいのか
分からない。だって鮭なんて食べた事すらないのだから

｢食べた事.....ないです」

私がそう答えると、コネシマさんは驚いたように目を見開いて何か言いたげな顔で
こちらを見ている。

｢ちょっとあっち行くで」

そういいコネシマさんは買い物カゴの乗っているカートを隅に置き私の手を引き歩き始めた。
私はどこへ連れていかれるのだろうと思いながら歩いていくと、コネシマさんは急に足を
止める。

｢おに...ぎり.....屋？」

コネシマさんが足を止めた場所、そこはスーパーの隣のおにぎり屋さんだ。

｢ちょっとそこで待っててや」

｢あ、はい...?」

そういい私の手を離すと、コネシマさんはおにぎり屋へと走って行ってしまう。
もしかしてコネシマさんここのおにぎり食べたかったの？
少しの間待っていると、おにぎり屋さんから空腹感を感じてしまうようないい匂いが漂って
くる。ここのおにぎりってやつ美味しいのかな

｢これ、食うてみ」

私が漂ってくる匂いを感じていると、いつの間にかおにぎり屋さんから戻ってきたコネシマさん
が私の手のひらにスーパーで見たものと同じ様なものを置く。
まさか.......くれるの？

｢鮭...?おい...しいです。ありがとう...ございます」

私がおにぎりを口へ運ぶと、その瞬間口いっぱいに美味しさが伝わってくる。
今まで食べたこと無かったけれど...とても美味しい

｢!分かるか!?鮭の旨さ!!」

｢...!美味しいです！」

私がコネシマさんにそう伝えると、コネシマさんは表情を明るくさせる。

｢じゃあ、そろそろ戻らんとバレるから行くで」

その後、コネシマさんに今食べたことは秘密と言われたので私とコネシマさんはそそくさと
惣菜コーナーへと戻った

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追記すみません間違えて1話前の話をコピーしてしまいました。