10話 ページ10
｢ん……」
｢あ、A起きたんやな。急に倒れるから驚いたわ」
え...？どうなってるの？さっき朝食を食べてて、お母さんがモード入っちゃって……
私は低く大きい声を聞いてから、布団から飛び起きて頭の中がこんがらがった。
さっきのやり取りは……夢？
じゃあ、お母さんが居なくなった方が現実？何度も同じ夢を見ていたと思っていたのは
……もしくはそれ自体が夢？
｢お母さんは...?あれ、空が暗い...?」
｢香里奈はまだ...帰ってきてないで。帰ってきた時から時間が経ったからや」
私はロボロからの説明を聞いて確信した。
どうやら朝の出来事が夢だったらしく、お母さんが居なくなったのが現実
らしい
｢……あ」
私が起きたばかりの頭で状況整理していると、私のお腹から音が響いた。
お腹……確かに空いたかも...
｢あ、カレーあるで!ちょっと待ってな」
私のお腹の音が聞こえたロボロは、レンジからラップのかけてある皿を取りだした。
ロボロ……本当にカレー作ってくれたんだ
｢熱いから気をつけてな」
私は少し熱くなっている皿をロボロから受け取ると、皿から微かにカレーの匂いが漂って
くる。街を歩いていた時に漂って来た匂いと少し近い
私は皿を前に手を合わせ、まだ熱いカレーを口へ運んだ
｢……お...いしい」
その瞬間私の口の中が美味しさや暖かさで包まれ、思わず声を漏らしてしまう。
それと同時に私の頬に生暖かい物が伝った
｢どうして……?」
どうしてカレーを食べるだけで涙があふれるの？
どうして……ロボロの作るカレーはこんなにも暖かく...感じるの
どうしてロボロはこんな私に優しく接してくれるの
｢どうして……どうしてロボロはっ、私に優しくっしてくれるの...!」
私が声を震わせ、ロボロに問うと、驚いた様にこちらを見つめた
｢どうしてって……俺が父親でAが娘やからやろ」
ロボロは当たり前のように私に言う。何でそんな事を当たり前の様に...言える
のだ。私には分からない
何故お母さんも居なくなってしまったのに私と一緒に居てくれるのだろうか
｢なっ...んでお母さんも居なくなったのにっ...私と一緒に居るのっ...!」
｢俺はあんさんの親になったんやし大事に思ってるんやから当たり前や」
｢…あ……たり前...?」
｢せや、当たり前の事やで。親が子を愛さなくて誰が愛するん」
………………?
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砂糖(プロフ) - ななさん» 素敵なコメントありがとうございます!!最近は投稿ができない日が続いているので頑張ります!! (1月18日 7時) (
レス) id: c20e9d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 登場がカッコ良すぎる…好きすぎる…！！よろしければ続きが読みたいです！無理せず更新頑張ってください！！ (1月17日 21時) (レス) @page32 id: a13aafb24f (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - 明太子なげっとさん» コメントありがとうございます!!なるべく早く出せるように頑張ります…! (1月11日 22時) (レス) @page32 id: c20e9d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
明太子なげっと - 「大事なものを忘れた」で来るの神すぎんだろ…。続き待ってます…！！ (1月10日 7時) (レス) @page24 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂糖 | 作成日時：2023年9月18日 21時
