29話 ページ29
《香里奈視点》
｢.......ふぅ.....これから楽しみだな〜」
Aを持って新しい住処に着いた私は、椅子に腰を掛け一息ついた。
あぁ、もしAが私と彼の間にあるって知ったらロボロさん私の所に戻ってきてくれ
るかな？そしたら幸せな結婚生活送りたいなぁ。
私はそんな希望に心躍らせる。
｢それにしても、Aちゃん可愛くなったんだねぇ…ねぇ、香里奈ちゃんもそう思わ
ない？」
｢...私は全くそう思わないよ？」
彼＿＿私の元恋人、叶人は床に転がっているAを見て目を光らせている。正直、
私にはAのどこが可愛く思えるのか分からない。だって、口答えはするし私に似てる
し無愛想だし。まぁ叶人にとっては実の娘だしそう思えるものなの？
｢ねぇ、もし本当にロボロさん？がAちゃん諦めたらAちゃんくれるんだよね？」
｢勿論、そしたらもう用事無いもん」
私は、今叶人君の家に泊めて貰っている代わりに ロボロさんがAの事も諦め戻ってこな
かったらAをそちらにあげるという交渉を交わした。まぁ、もう用の無くなった物に
興味は無いからね。人って皆そんなものでしょ？例えば、こぼしたものを拭き終わった
ティッシュは使えないからもう用はない。それと一緒。
｢...?...あ!ロボロさんだぁ!!」
殺伐とした空気が部屋に充満する中、無機質な着信音が鳴り響いた。すぐさまスマホを取り出し
確認すると、そこにはロボロさん。と名前が表示されている。
もしかして、もう気づいた？
｢はーい!!もしもー...」
｢おいAは何処や。どうせあんさんの所居るんやろ？なぁ」
私が言い終わる間もなく、ロボロさんは電話越しにも感じる凄い威圧感で問い掛けてくる。
もう、そんな必死になっちゃってさぁ......でも貴方がちゃんとした道を選んでくれ
たら酷いことはしないよ？
｢今から2つ選択肢をあげるね。1つ目は、Aに会うためにまた私と3人で暮らすか
Aを諦めて私と離婚するか。ちなみに2つ目を選んだら慰謝料でもなんでも払う
よ！」
｢巫山戯とんのか...?あんさんはAの事をなんやと思ってるん?」
｢もう.......しょうが無いなぁ、決まらないなら1度だけAとテレビ通話させてあげる」
私がそう告げると、ロボロさんは直ぐに通話を切った。
いいなぁ、Aはこんなにロボロさんに愛されてて。
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砂糖(プロフ) - ななさん» 素敵なコメントありがとうございます!!最近は投稿ができない日が続いているので頑張ります!! (1月18日 7時) (
レス) id: c20e9d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 登場がカッコ良すぎる…好きすぎる…！！よろしければ続きが読みたいです！無理せず更新頑張ってください！！ (1月17日 21時) (レス) @page32 id: a13aafb24f (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - 明太子なげっとさん» コメントありがとうございます!!なるべく早く出せるように頑張ります…! (1月11日 22時) (レス) @page32 id: c20e9d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
明太子なげっと - 「大事なものを忘れた」で来るの神すぎんだろ…。続き待ってます…！！ (1月10日 7時) (レス) @page24 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂糖 | 作成日時：2023年9月18日 21時
