25話 ページ25
「.........どこ...」
私は、起きると見覚えの無い真っ白な壁が目に入った。隣からは聞き覚えのある声が2人分。
私.......今何してたんだっけ
「A!!ごめん、ごめんな...?」
急に抱き着かれたので驚いて振り返ると、その声の正体はロボロだった様だ。ロボロは私に抱きついたまま謝っている
「.......あぁ、私倒れたんだ.......。迷惑かけてごめんなさい」
私から咄嗟に出た言葉は、それだった。無意識のうちに声に出てしまう。きっと今こんな事
言っても空気を悪くしてしまうだけかもしれないのになんで出ちゃったんだろ
私がそう言ってから少しの間なんとも言えない雰囲気が出来上がってしまった。ほら、やっぱり
今言うことじゃなかったんだ
「Aちゃんは、今どこか具合悪い所とか無い?」
「...ない...です」
この空気を察してくれたのか、しんぺい先生は私にそう質問した。具合悪い所.......特に、
ない
「そっか!じゃあ、明日は念の為1日安静にして置いてね。薬とかは特に出さなくても大丈夫
だからもう帰ってもらっても大丈夫だよ」
「ほんまにありがとうな。A立てるか?」
ロボロはしんぺい先生に申し訳なさそうに一言お礼を言うと、私の方に手を差し伸べる。
私は幸い熱で立てなくなる等の症状は発症しなかったのですぐに立つことができた
「じゃ、お大事に〜」
「ありがとう...ございました」
私とロボロは静かなままの病室を後にし、外に出ると辺りはもう星空が綺麗に輝くくらいに
暗かった。普段はあかりの着いている店や街灯も真っ暗のまま。
もうあと少しで23時になるから当たり前か
「A、寒いからはよ車のりや?」
「あ...うん」
私が辺りを見渡していると、ロボロにそう声を掛けられてしまう。車のシートに腰をかける
と、ロボロは私の肩にロボロの着ていたスーツを掛けてくれた。そのスーツはまだロボロ
の体温が残っており本当の毛布みたいに暖かい
「なぁ、A?」
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砂糖(プロフ) - ななさん» 素敵なコメントありがとうございます!!最近は投稿ができない日が続いているので頑張ります!! (1月18日 7時) (レス) id: c20e9d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 登場がカッコ良すぎる…好きすぎる…!!よろしければ続きが読みたいです!無理せず更新頑張ってください!! (1月17日 21時) (レス) @page32 id: a13aafb24f (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - 明太子なげっとさん» コメントありがとうございます!!なるべく早く出せるように頑張ります…! (1月11日 22時) (レス) @page32 id: c20e9d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
明太子なげっと - 「大事なものを忘れた」で来るの神すぎんだろ…。続き待ってます…!! (1月10日 7時) (レス) @page24 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂糖 | 作成日時:2023年9月18日 21時