12話 ページ12
｢痛っ.....!」
お母さんがロボロに蛇のようにへばりついていると、限界が来たロボロがお母さん
事を思いっきり突き飛ばした。
｢香里奈の事1番心配してたのは.....Aに決まっとるやろ!!今日香里奈の事
探す時Aの顔、真っ青だったんやで？娘の事こんなにするくらいなら
離婚して俺とAだけ出てくで」
｢別に.......私の娘だからいいじゃない.....それに真っ青にしようと私にはどうだって
いいし」
お母さんは、私の髪の毛を引きちぎれるほど強く握り指を指す。
多分、既にもう何本が抜けていると思うし力加減からお母さん今までで1番
本気だ。汚い手で触らないで欲しいんだけど。
｢ホンマにふざけてるんちゃうぞ?あんさん自分の子供に何言って何やっとるか分かっとん
のか？」
｢なんで?!じゃあ呂戊太さんは私よりアレの事が大事なの?!」
｢まずなんでそういう考えになるんや、このままここに居てもAの健康
にも良くないから離婚や。勿論、Aの方が何倍も大事や」
ロボロが私の頭に手を置きお母さんを睨みつけると、お母さんは崩れ落ち1人で
ずっとお経のように何かを呟いている。
｢あ！そっかぁ！それなら.......!私と貴方はもう離婚できないよ。」
先程まで呟いていたお母さんが急に子供のように目を光らせ安心したように
そう言った。離婚.....出来ない？一体お母さんは何を考えているのだろう
｢じゃあ。最後に、呂戊太さん、あなたは死を迎えても一生私のモノだからね…｡
私の部屋の箪笥は、Aだけ見てね」
意味がかなり深そうな言葉を残したお母さんは、先程の大きいカバンを再び
背負い、家を出ていった。
その時のお母さんの背中は、希望に満ち溢れている子供のようで、それでも
どこか狂気が隠れているようだ。
勿論私はお母さんが何を言っているかなど分からない。箪笥なんて中に何が
入っているかも分からないしロボロに残した言葉の意味もお母さんだけが知っている、
そんなの、ドロドロしていて濃厚で、後味が悪く、
気持ち悪い
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砂糖(プロフ) - ななさん» 素敵なコメントありがとうございます!!最近は投稿ができない日が続いているので頑張ります!! (1月18日 7時) (
レス) id: c20e9d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 登場がカッコ良すぎる…好きすぎる…！！よろしければ続きが読みたいです！無理せず更新頑張ってください！！ (1月17日 21時) (レス) @page32 id: a13aafb24f (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - 明太子なげっとさん» コメントありがとうございます!!なるべく早く出せるように頑張ります…! (1月11日 22時) (レス) @page32 id: c20e9d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
明太子なげっと - 「大事なものを忘れた」で来るの神すぎんだろ…。続き待ってます…！！ (1月10日 7時) (レス) @page24 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂糖 | 作成日時：2023年9月18日 21時
