2話 ページ2
｢ごめんねぇ呂戊太さんとA。仕事行くからまた明日ね」
｢あ、いや！大丈夫やで。ほな行ってらっしゃい」
お母さんは夜に仕事が入ることが多いので、大体夜はいない
今から呂戊太さんと2人かぁ。いつもは大体ここら辺から暴力とか始まる
んだけど今回はいつからかな？
じゃあ、今回だけは"始まらない"に賭けてみようかな。どうせすぐ始まるだろう
けど
希望なんて捨てた方が身の為なのに
｢Aちゃんは、好きな事とかあるん？」
私は呂戊太さんに質問され、少々困惑する。好きなこととか言われても……
学校以外の日は座ってるだけだし
｢特にないよ。なんで？」
｢別に理由はないで。後、ロボロって呼んでな」
ロボロ……か。なんだかロボロフスキーみたい
あだ名っていいね。私まだ暴力振るわれてないうちに少しだけ家族ってものに
近づいてみようかな
｢じゃあ私はAって呼んでね。ロボロ」
私がそう言うと、ロボロは少し微笑んだ。余程あだ名で呼ばれたかったのかな。
｢Aは好きな曲とかあるん」
好きな曲……好きな曲...あ、1回聞いただけだけどあるかも
｢TRIGGEって言う曲だよ。実況者？の人の曲。学校のお昼の放送で流れたの」
私が答えると、ロボロは少し驚いた様子でこちらを見る。
なんか変なこと言った？
｢じゃあ、好きな食い物とかは？」
｢あるよ。カレー？ってやつ。給食で出るの。なんだか体が暖まる」
｢あ〜分かるで。俺も昔よう食べたわ。家のカレーとまた違うやんな」
｢家では……食べた事ないよ。だってみんな家で食べるのってカップラーメンくらい
でしょ？」
ロボロが言うにはカレーは家でも食べれるらしい。私が前お母さんに言ったら
贅沢言うなって怒られちゃった
私がなんと無くロボロの目を見ると、目が合ってしまった
私を見るロボロの目は、今まで見たことの無いような目だった。まるで優しいよう
だがその反面怒りも混じっているようだ
その後も私達は夜分遅くまで話し続けた。正直今日の夜は暴力で終わるかと思って
たから意外だったし、何より
なんだかロボロと話していると、今まで無かったような感情になることが出来た。
ロボロの笑顔は暖かくて声も今までの人とは違って優しい声。
その声で名前を何度でも呼んで欲しいとも思ってしまうくらいだ
もしかしたら、ロボロは今までの人たちとは少し違うのかもしれない。
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砂糖(プロフ) - ななさん» 素敵なコメントありがとうございます!!最近は投稿ができない日が続いているので頑張ります!! (1月18日 7時) (
レス) id: c20e9d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 登場がカッコ良すぎる…好きすぎる…！！よろしければ続きが読みたいです！無理せず更新頑張ってください！！ (1月17日 21時) (レス) @page32 id: a13aafb24f (このIDを非表示/違反報告)
砂糖(プロフ) - 明太子なげっとさん» コメントありがとうございます!!なるべく早く出せるように頑張ります…! (1月11日 22時) (レス) @page32 id: c20e9d8b77 (このIDを非表示/違反報告)
明太子なげっと - 「大事なものを忘れた」で来るの神すぎんだろ…。続き待ってます…！！ (1月10日 7時) (レス) @page24 id: 9b9289fd09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂糖 | 作成日時：2023年9月18日 21時
