振り向け、重岡先輩

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『しげまたなー！』

重岡「おー」




神山「帰るか！あ、バイトは？」




重岡「今日はないで。明日はある。」



神山「りょーかい！あ、もう退院したもんなぁ。」






重岡「せやね。」



神山「あ、しげ寂しそうやで(笑)」



重岡「神ちゃんはさ、なんでそんなこと言うん？俺、ほんまに好きちゃうで？」


神山「そんなん知っとるわ！しげは逃げてるねん。自分の本当の気持ち隠してるだけやねん。

ほんまはほんまは、好きなんやろ？」




重岡「今、言ったばっかやで。」



神山「いつか気づくで！」



その時は俺に感謝やな！って…





重岡「なにがやねん。」



神山「俺こんなに言ってるのに気づかへんもん」




重岡「ええやんけ別に。小瀧とでも付き合えばええねん」



神山「Aちゃんは、しげが好きなんやで？そんなこと言ったらあかん！」



重岡「俺のどこがええねん」




こんな冷たいやつ。




神山「なんやろな。しげには暖かさがあるんかな。」




重岡「はぁ？俺冷たいやろ。」

神山「なんかなぁ。何気ない優しさがあんねん！それを見抜いてるんとちゃう？」




重岡「ないでそんなもん。」



神山「なら無意識ちゃう？無意識でやれるってすごいで！」





俺は、そんなええ子ちゃう。

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