畑の皆に○○してみたされてみた！

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#トマトクンの場合(トマトクンside)

すやすやと規則正しい寝息を立てながら、Aちゃんは眠りに着いた。

Aちゃんが熱を出したと聞いてから飛び出して来たけど、なんとか今のところ大丈夫みたい。


……。


部屋の中は俺とAちゃんだけ。
しかも、Aちゃんは熱を出しているしあまりお話も出来ない。

実際、今寝てるし。

沈黙が流れている部屋の空気が良いものと感じなくて、俺は何かしようかと考える。


皿洗いはさっきやった。

多分洗濯はやらない方がいいと思う。女だし。

掃除…もの音たてて起こしたくないなあ…。


うーん…と頭を抱える。
別に、ソファ借りてスマホいじるのもいいとは思う。

でも、Aちゃんのために何か出来ないかなあ…。
ちらっとAちゃんに目をやる。

『ぅ"……』

喉がつっかえてるのか、魘されている様子のAちゃん。

寝返りを打つ先には俺がいて、Aちゃんの顔がよく見えた。

彼女は苦しそうに眠る。


と「…」


Aちゃんの傍に膝を下ろして、そっと頬に触れた。

熱い。

ふと俺は、あることを思いつく。

その事を思いついた途端、自然と胸が熱くなって鼓動の拍も早くなった。

…バレないから大丈夫。きっと。


……ﾁｭ、


Aちゃん。

早く目覚めて、俺に笑顔を見せてください。

おとぎ話の王子様。なんちゃって。




#テツヤの場合

テ「ほらほら寝ないと」

『…HAP行きたい』


涙目をテツヤに向けるも、テツヤは私に説教をするように言う。

テ「熱が出てると皆に移しちゃうからだめ」

『……』


朝起きてから体がだるいと伝えると、テツヤが代表して看病に来てくれた。

でも私はHAPに行きたい。寝てるよりもそっちの方がいい。

超自分勝手な意見だが、テツヤの言いたいことだってわかる。

でもずっと家で寝るなんて無理……。


テ「HAPに行きたい気は分かるけど…熱上がっちゃっても知らんからね俺は」

『……』

テ「皆も俺も、Aちゃんに早く風邪治して欲しいんだからさ…」


分かったよ…と子供みたいに不貞腐れてる自分に少々恥をかいてしまった。

寝るのが嫌なら布団にくるまって座るだけでもいいから。とテツヤが言ったから、もちろん私はその意見に賛成。

テツヤが隣に来てくれて、自然と落ち着ける環境になった。

そして、テツヤが私にギュッと腕を回した。


『…ありがとテツヤ』

黙ってハグをしてくるなんて可愛いなあなんて思いつつも、私はテツヤの背中に腕を回した。

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