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11月27日 火曜日

今日は初めて角名くんのバレー姿を見た。
バレーはあまり分からないけれど、凄く上手いことだけは分かった。
あと、すごく綺麗だった。
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バレー部が使用している体育館を覗くとやっぱりまだ練習中だった。


執行部は多忙期を除いて基本的にテスト一週間前の活動はない。

その為いつも通りに教室で勉強していると、執行部の先生が来てバレー部へのお使いを頼まれたのだ。


やっぱり次の休憩に入るか終わるの待つしかないよね。


一つ息をついて書類を抱え直しもう一度体育館を覗く。

折角だから今年のインターハイで準優勝をしたという男子バレー部を見て見たかった。

バレーはあまり詳しくないから分からないけれど、多分今やっているのはスパイク練習だろう。


「わっ」


今打った人、高さもパワーも段違いだ。

多分この人がエースなんだろうな


あ、今打ったの2組の銀島くんと宮くん(銀)だ。

やっぱり上手いな。


ていうか宮くん(金)毎回上げてる高さが違う…もしかして一人一人に合わせてるのかな。


見れば見るほど、レベルの高さが素人目にも分かった。


「…あ」


角名くんがボールを打つ。

パワーは少し控えめに見えるけれど、全体重が乗っていて真っ直ぐ軸が通ってるみたいでなんか、


「何か用事?」


「えっ、はい。少し伝言と届け物が」


いきなり声を掛けられ驚きつつ反射で返事をする。

そんな私を置いて声の主は体育館の扉を開けた。


「北さんちわーっす!」


「遅なってすまん。面談が長引いてもてな」


北さん…って確か主将の名前だよね。

ってことはこの人が


「あれ、Aやん」


「えっ、生徒会長?」


「せやで。会長さんから話あるみたいからちゃんと聞いときや

すまん、あと頼んでええか?」


「はい。ありがとうございます。

練習中にすみません、生徒会からなんですが__」


先生から預かった伝言を伝えていく。

話してる間もなんかこう、圧がすごかった。


「_以上です

あとこれ書類なんですけど、お願いしてもいいですか?」


「おん、ありがとうな」


「いえ、こちらこそありがとうございます

失礼しました」


一礼をして体育館を出ようとすると、角名くんが手を振ってくれているのが見えた。

振り返して頑張れと言い、体育館を出る。

バレー部やっぱり凄かったな。



席替えまてま残り 3日

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作者名:木瀬 | 作成日時:2020年6月27日 10時

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