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11月20日 火曜日

角名くんといい、宮くんといいバレー部には爆弾魔しかいないのだろうか。
私は心臓の筋トレを望んでる訳では無いんです。
この席になってから私の心臓は色んな意味でこてんぱんにされてる気しかしない。
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「Aって角名に告白せーへんの?」


宮くん(銀)の言葉に思わずお箸で挟んでいたミニハンバーグを取り落とす。


すると宮くんはすっとミニハンバーグの落下位置に手を差し入れ、自分の口に入れるとやっぱAの弁当美味いなあと言う。


まって???


「私が、角名くんに告白…?」


「おん。A角名のこと好きやろ」


開いた口が塞がらないとはこの事だ。


ちなみに今日、なっちゃんは部活のミーティングで不在。角名くんも先生にも呼びざされているので不在だ。


お昼だから教室も賑わっていて、今隣に座ってる宮くん以外には聞かれてないであろう事が唯一の救いだ。


「あれ、違うん?」


「…違うくないけど」


「やんな」


なっちゃんにも私が話すより先に、「A、角名のこと好きやろ」と言われた。


え…そんなわかり易い?


「そんなわかり易い訳ちゃうけど、A見てたら何となくそんな気しててん」


「まじすか」


「で、伝えへんの?」


「んー…伝えないかな」


「何で?」


「何でって…」


何でって言われても…そもそも告白なんて考えたことも無かったし。


第一角名くんはクラスメイトとしては私を多少好いていてくれるかもだけど、そういう意味ではきっと私を好きじゃない。


だったら、


「今の方がいいから、かな」


「角名と付き合いたくないっちゅーことか?」


「そういう訳じゃないよ。

そりゃ角名くんと付き合えたら凄い楽しいだろうし幸せだと思う。

ただ、フラれて今みたいに話すことすら出来なくなるなら変化なんて求めず今の方がずっといいなって

今のままでも十分楽しくて幸せだし」


「…これは、角名から動かんと無理そうやな」


「ごめん、なんて言った?


周りの声で聞こえなかった」


「なんでもないから気にせんといて


でも、Aはもっと欲張ってもええと思うで」


「欲張る?」


「おん」


欲張る…沢山話したいとかもっと角名くんのこと知りたいとか?


それならもう私は既に欲張ってると思う。


席替えまで残り 10日

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作者名:木瀬 | 作成日時:2020年6月27日 10時

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