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11月2日 金曜日
今日は朝、向こうから挨拶をしてくれた。
元々顔を合わせれば挨拶をする仲だったけれど、これからは席が近いから毎日顔を合わせるし、毎日挨拶ができる。幸せの極みだ。
まあ、明日明後日は土日で学校休みなんだけど。
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｢A、おはよ｣
｢お、はよ角名くん｣
学校に着くと朝のSHRが始まるまでの間、私はいつも自席で本を読む。
これはいつものルーティンのようなもののため、この時間は友達もあまり話しかけてこない。
だからいきなり声をかけられて少し声が上擦った。
決して角名くんだからとかではない。ほんとに。
｢何そんなにびっくりしてんの？｣
｢はいそこ、今まさに気にしてたとこ的確に突いてこないでくださーい｣
｢えー｣
｢えーじゃないです。｣
昨日ヤフーな知恵袋で色々調べまくった効果か、昨日よりもずっと平常心で、いつも通り話せている。
それに心の内は後で日記に書けばいい、そう思うだけで全然違う。
まだ1日しか書いてないけど始めてよかった日記。万歳
｢何読んでんの？｣
｢ノンフィクション小説、面白いよ。
角名くん朝練だった感じ？お疲れ様｣
｢ありがとう
Aも読書お疲れ？｣
｢いやすごい謎なんだけど
でもありがたく受け取っとくね｣
そう言うと角名くんはふっと笑う。
笑った顔も、やっぱりかっこいい。
席替えまで残り 28日
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作者名：木瀬 | 作成日時：2020年6月27日 10時
