158話 おもち ページ11
いつのまにか餅つき大会です。
A「棗は作らないの?美味しい(?)もち」
棗「お前は?」
A「起きたばっかりで、そんな食欲ないよ」
睡眠薬が効きすぎ。今まで、普通に使ってたアリスでも眠くなっちゃう。ふぁぁ。
目をこすっていると、こすっていた手を取られる。棗をガン見すると、
棗「眼球が痛む」
A「はーい」
棗「まだ寝てろ」
A「だーめ。ママに怒られちゃうって」
ママは厳しいんだよ。特に礼儀や作法は。
閉じかける目で、もちをこねているみんなを見る。楽しそう。今日は正月だもんね。
目が閉じそうになっては開ける。閉じそうになっては、開ける。何回か繰り返した後、いきなり前が真っ暗になる。
A「え?停電?真っ暗じゃん」
ん?よく考えなくても、顔に何か引っかかってる?
外してみると、それは黒地の着物だった。男物?
棗「それ被ってろ。それで分からねーだろ」
いや分かると思うけど?さすがに人が居たら。
まあいいや。
A「ありがとね、棗。そしておやすみー」
いい夢が見れますように。
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作者名:宮本 真由美 | 作成日時:2015年7月23日 21時