【名探偵コナン】3／4組との日常【大学パロ】

#8 名探偵がストーカー！？ ページ9

A「私、新一君とじゃなくて、志保ちゃんと仲がいいんだよね。」

黒羽「それはもう」

白馬「よく分かっています」


2人を援護するように服部くんも頷く。

新一君だけは目を泳がせて何もない壁を見ている。私の導入から既に内容を察してるらしい。


A「志保ちゃんって高３になってすぐ転入してきたのよ。不思議な時期の転入だったけど、そんなことどうでも良くなるくらい可愛くて！私から積極的に声かけるようになって仲良くなっていったんだ」


あの頃の志保ちゃんは制服姿がどことなく初々しく見えて、守ってあげたくなっちゃいそうな可愛さだったな〜。もちろん今でも充分かわいいけど！


A「けど、私には一番のライバルがいたのよ」

服部「ライバル？」

A「志保ちゃんのお友達NO.1のライバル。それが、この男！」


ビシッ！

人差し指を突きつけるのは、こっちを全く見ない新一くん。全力で目を逸らしてるけど、逃さないわよ。

キッとにらんで声を荒らげる。


A「新一くんったら、私が志保ちゃんと2人でいると用もなく近づいてきて「よう宮野」って会話に混じってくるの。どこに居ても必ず見つかって、ニコニコしながら「良かったなぁ宮野」って昔からの友達ムーブかましてきて。2人が転入前からの知り合いだって知らなかったから、最初は志保ちゃんのストーカーだと思ったわ」

黒羽「名探偵がストーカー！？」

服部「あかん面白すぎる」


ゲラゲラと腹を抱えて笑う。白馬くんもウケたようで、口に手を当てて笑いをこらえている。


新一「うっせぇな！テメェら笑うんじゃねぇよ！つうか宮野も宮野だ。俺のこと湊に「知らない人よ」なんて言うんだぜ!?」

白馬「ふふっ。宮野さんに嫌われましたね」

A「まさかあの噂の名探偵工藤新一くんがストーカーなんて驚いちゃって、志保ちゃんを守らなきゃっていう使命感でしばらく新一くんのことめちゃくちゃにらんでたよね」

服部「女子に睨まれる工藤面白すぎやろ」


新一くんが未だに笑う3人をギロリとにらむ。が、3人には全く効果がないようで、その後もひとしきり笑っていた。


A「でも、誤解が解けてからは私たちも仲良くなったよね」

新一「だな」



疲れきった顔をする新一くん。あの頃は本当にごめんね。

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