#7 何と呼びましょうか? ページ8
探偵さんたちの話はずいぶんと盛り上がって、すっかり砕けて話すようになった。
店の雰囲気もあってか、もともと相性は良かったのか、仲良くなるのは一瞬だった。
A「服部君と新一君が東西の高校生探偵だっけ?」
服部「せや」
新一「俺は全然知らなかったけどな」
白馬「眼中にないってことですか?」
新一「そんなんじゃねぇよ」
有名なのはやっぱり新一君で、全国から学生が集まる大学内でも一際人気が高い。
とはいえ、みんなほとんど平等に人気だし、今大学の子に見つかったら殺されるんじゃないかって思う。一昔前風の親衛隊なんてできてるし。
A「白馬くんは学部に江古田高校の子がいるからよく聞くよ。メロメロなんだよね〜」
黒羽「俺は?」
A「うふふ」
黒羽「俺は!?」
ノーコメント。
笑ってごまかし、唐揚げを注文する。その間も大げさに黒羽君がしょげるから、少し面白くなっちゃった。
黒羽君がこの4人のなかでいじられキャラな理由がちょっと分かったかも。
黒羽「そういやさ、何て呼ぼうか」
A「ん?」
黒羽「宮野女史、みたいな呼び名?工藤は湊って呼んでるけど、苗字だけってつまんなくね?」
普通に苗字でいいんだけどな。呼び名、呼び名ねぇ。
白馬「面白いところに目がいきますね。しかし、あだ名ですか」
顎に手を当てて白馬くんが考え込んでしまう。そんなに悩まなくてもいいんだけど。でも、白馬くんって確かにあだ名とか苦手そうかも。
くぴ、とコーラを一口。炭酸が心地よい。
服部「そういや、何で工藤は下の名前で呼ばへんねん。姉ちゃんやごっつ金持ちの姉ちゃんは呼び捨てやろ」
A「蘭と園子のこと?それは、二人と新一くんは幼なじみだけど私は違うし」
服部「いやいや。コイツこんな顔して同級の友人なんてほとんど居らんねんで」
新一「おい」
服部「けどアンタとはかなり親しいんやろ?工藤見とったら分かるわ。せやから何か理由があるんちゃうかって睨んどるんやけど」
どうなんや、工藤。
全員の視線が新一くんに集まる。バツが悪そうに頬をかく新一くんだけれど、最後は口を開いた。
新一「それは……」
32人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイ - 更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2019年8月16日 20時) (レス) id: 2d5f8eb3ac (このIDを非表示/違反報告)
闇桜(プロフ) - 私この作品好きです((唐突 更新は大変だと思いますか私は読んでいてとても楽しいです。これからも更新頑張ってくださいね (2019年6月25日 22時) (レス) id: 0f3a312144 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宮本 真由美 | 作成日時:2019年2月14日 13時