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#1 我が大学の有名人 ページ2

桜の花が通り過ぎた、皐月のある日。

青草の匂いが紛れ込んだ風が髪を揺らしている。

4月の初めに入学してから、ほぼ1ヶ月半。大学生活も慣れたもので、新しくてキラキラした毎日がゆっくりと日常に変わってきた。

温かくて瞼が落ちるような午後の授業が終わり、同じ学部の友だちと帰るまでの間おしゃべりをしている最中。

話題は在学歴1ヶ月半ながら圧倒的人気を誇る有名人に移った。


「工藤君達ってカッコイイよね〜」

「オーラが全然違うよね!」

「元々有名人でテレビで見たことある人も居るけど、実際見ると全然違う!」

「私あの中なら服部君かな〜。面白くて話しやすいし!」

「それなら黒羽君だってコミュ力高いし、手品で楽しませてくれるよ?」

「私は白馬君!王子様然としてて、ハーフみたいな整った顔が好み!」

「いやいや、そこは王道の工藤君でしょ?」


同い年同級生の彼らは、今日も女の子の注目憧れ好意の的。

文学部のあたし達は法学部の彼らと同じ講義を取ることはまずないのに、飽きずに少女達の話題に挙がる。


「ねぇ黙ってないで。Aは誰が好き?」

「聞かなくても分かるじゃん。Aはあの子に夢中なんだから」

「それはそうだね〜」


そう。あたしは法学部のアイドル、4人組には全く興味がない。いや、顔はいいな〜とは思うけど、同い歳の有名人なら女子の方にお熱なのだ。


A「あたしは志保ちゃん推しなので!」


高校からの友達、宮野志保ちゃん。いや、新一君とももちろん仲がいいけど、志保ちゃんとの仲には敵わない。


「推しとかさ〜、宮野さんに引かれないの?」

A「志保ちゃんは優しいからね!」

「その言い方だと引かれてるんでしょ」


引かれてないとは言いきれないけどさ〜。

ピロリン…

手元の携帯が音を立てる。スマホを開けば、志保ちゃんからだった。


A「志保ちゃんの授業終わったみたい。あたしそろそろ行くね」

「じゃあね〜」

「あまり迷惑かけんなよー」

A「ばいばーい」


手を振って駆ける。今日は志保ちゃんとお出かけなんです。

#2 姫と騎士→←自己紹介



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設定タグ:名探偵コナン , 3/4組 , 宮野志保   
作品ジャンル:アニメ
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アイ - 更新楽しみにしてます!!頑張ってください!! (2019年8月16日 20時) (レス) id: 2d5f8eb3ac (このIDを非表示/違反報告)
闇桜(プロフ) - 私この作品好きです((唐突 更新は大変だと思いますか私は読んでいてとても楽しいです。これからも更新頑張ってくださいね (2019年6月25日 22時) (レス) id: 0f3a312144 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:宮本 真由美 | 作成日時:2019年2月14日 13時

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