紅蓮の君とはじめの四歩

156話 無言に負けた ページ7

男2人も全然しゃべらないし。

空気が重いんだよ！分かってくれ！

モップかけるのがこんなに苦痛なのは初めてだ…


棗「おい」


はい!!


棗「足元に霊…」

A「わあああああああああやめてこないであっち行け!!」


空中を蹴る。感触はない。


棗「…がいるとは言っていない」


へ？

何それ。ただの叫び損ってこと？

この空気で一体何。


棗「ふん。喋れんじゃねーか」


そりゃ、声が出るから。


棗「ルカにまでシカトこいてんじゃねーよ。ばーか」


流架？

流架が気まずいから、そんな冗談言ったの？


A「流架。ごめん、ね？」

流架「別に俺は何も」


ブッ


おなら？

と思ったら、目の前が真っ暗になる。かろうじて分かるのは、2人の顔くらい。

停電だ。


A「棗と一緒にいて停電になるの2回目だね」

棗「疫病神かよ」


2回ともあたしのせいじゃありません！


流架「どうしたんだろ」

棗「おおかた雪のせいだろ」


雪で停電か〜。早く復旧できるといいんだけど。


A「とりあえず…じっとしてよっか」


壁にもたれて、黙る。会話がなーい。

しかも、何故か挟まれてる。なんでだ。


A「暗いね」

流架「大丈夫？A」

A「うん。暗いだけなら大丈夫だよ。あたし、攻撃できないモノが嫌いで…」


ガタッ


あとこういう意味深な物音とかも大嫌い！

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