紅蓮の君とはじめの四歩

171話 もっちもっち粉 ページ22

翼「だーかーらー。初等部生に抽選玉が当たった事はないって。お前らはOUTof眼中なの」


みんなが抽選玉を探している。

蛍は天上人みたいな態度で飲み物をもらってる。

格差だ…


むず。


ん？どうしたんだろ。

体が引っ張られる。


翼「ん？」


ぴと…


棗と体の一部がくっつく。

なんでなんで？


翼「あーそうだったそうだった。花園会騒ぎですっかり忘れてたけど、それもっちもっち粉のせいだわ。
中等部寮で流行ってたもんで、ちょっとイタズラのつもりでさー。オレがモチにコレ混ぜといたんだったわ」


なんでも、粉を混ぜたモチを一定時間発酵させたあと、モチを分け合うと磁石みたいに体がひっつくみたい。

1時間で離れるらしいけど。


A「つーばーさー!!!!!!」


華麗な回し蹴りが決まる。

棗は炎。蛍はバカん砲。

流架のモチを奪った蛍と陽ちゃんは、災難としか言いようがないけど。


A「棗ちゃんとモチ食べたんだね。おせちも全然食べてなかったから、気にしてたんだ」

棗「まずいの我慢して食ってこれかよ」

A「昆布餅も食べたの？あれは失敗だったね〜」


昆布が固くて全然噛めなかった。


蜜柑「ウチの蜜柑モチ誰か食べてへんの？」


蜜柑。あれは無理だ。

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