紅蓮の君とはじめの四歩

169話 花の園 ページ20

A「そういやさ、これなんだと思う？」


あたしの年賀状の束に入ってた、無駄に派手な封筒。バラが一緒に付いてたんだ。


蛍「それ、あたしにも届いたわ」


蛍も届いたんだ。なんだろね、これ。


美咲先輩「げっ。それ花園会の招待状じゃん」

A「花園会？」


花の鑑賞する会？興味ない。


翼「蛍ちゃんとAか〜。まあ初等部の天才美少女っつーふれこみで目ぇつけられないわけないか…」


あたしが天才美少女…だと。


翼「いや、お前は違う」


わかってらい。失礼な。


翼「あーだからなんつーか…。花園会てのは中等部校長選りすぐりの精鋭美少女サロンってとこだよ。簡単に言えば中等部校長の美少女ハーレム？」


美少女を周りに囲ませたい気持ちはよく分かる。

美咲先輩とか、常にそばに居たいもん。


美咲先輩「中等部校長はまぁ…確かな情報かどうか怪しいけど大の男嫌いらしくて、サロンは選ばれた女生徒しか出入り出来ない秘密の花園なんだよ。
その選ばれた花園会のメンバーは花姫って呼ばれてて、才色兼備眉目秀麗、とにかくすべてにおいてレベルの高い女生徒しか花姫に選ばれることはないんだ」


え、ちょっと待って。なんでそんなとこにあたしが呼ばれたの？


A「翼。あたしって美少女だったの？」

翼「蛍ちゃんは美少女だな」

A「おいこら。こっち見ろ」


間違いじゃない…よね。

ちゃんとあたし宛てだよね。

美少女に会いたい。


蜜柑「すごいな蛍っ。Aっ」


本当に間違いじゃないんだろうか。

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