【学園アリス】 名のない巫女 14

過去編終了間近の鐘 ページ25

レオ「え！？A先輩って本当は同い年なの！？」


いえす！といっても、体の話はね。


制服を脱いで2年。あたしは久々に制服以外を着て学園にいる。


こんな話題になったのは、新たな年を迎えて姫様から立派な着物が送られてきたから。


一週間後の成人式用の晴れ着は、大輪がいくつも咲いたものだった。


レオ「じゃあ敬語使う必要ないじゃん」


あんたのあたしに対する敬語と他って3−2くらいだろ。もっと敬え。


A「おお有りよ！あたしはあんたの大先輩なんだから」


レオ「ふーん」


あ、信じてないな。


レオ「でも、成人式一緒に出られますね。学園内の二十歳だけだから、ツマラナイだろうなって思ってたんです」


まあ確かに、けっこうコジンマリしてるよね。


ただ、あたしは多分式には出られない。


ナル「お前ら、酒はどうすんの？」


A「あたし発泡酒じゃないビール！」


レオ「カクテルで」


今日は、占い師に誕生日になるだろうと予言された日。あたしの体は今日を境に子どもに戻る。

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