【学園アリス】 名のない巫女 14

何年後の夏でしょうか ページ16

泉水が死んで、柚香が学園を出て、翼と美咲が来て、五年ほどが経った。


あたしはもう何十回目の高等部生になる。


A「高等部の制服より、中等部の制服の方が好きだな〜」


姫様があたし好みに作ってくれたからなんだけど。


翼「それ、今言うのか？」


だって…


A「プール掃除なんて最悪イベントの現実受け入れたくないんだもん！」


泳げないあたしに出された救済措置が、もう今年いっぱいで使われないプールの掃除をさせられている。


終わるならもう良くない！？


美咲「手伝ってあげるからがんばりな、A」


美咲がイケメンだからがんばる。


それにしても、50メートルプールを一人に任せる？普通。


行平めぇーーーーーーーー！！！


ビシャッ


翼「あ、悪りぃA」


水が盛大にかかる始末…アリス使って適当に終わらせようかな。


「へぇ。こんな所にもイイ女いるんじゃん」


美咲ならアンタみたいなチャラ男お断りだと思うよ。


中等部の制服を着た長髪の男子が、プールサイドから降りてくる。


そして、あたしの手を取り、中指にキスをする。


「そんなことしないで、俺と遊ばね？」


昔のナルだな〜。


やることは一つ。ビンタ！


バシン！


A「お遊びは帰ってくださーい」


散々あいつと居たんで、対処を身につけました。

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