【学園アリス】 名のない巫女 14

次の世代へ ページ11

ナル「A、この子のアリス知らなかったんだ」


うん。特力の子のアリスは前例が少なかったりするから。


A「美咲と同時期に、安堂翼って子も来たんだけど、その子は影使いだったみたい」


大量の卒業アルバムをひっくり返して発見した。


みんなと二徹したよ。


レオ「特力は大変ですね」


そうなの。


柚香みたいな前例のないアリスもざらだし、何世代も渡ってやっと現れることも多い。


A「でも、こうやって命が巡って、子や孫、さらにその先のアリスに会える喜びは、特力が一番大きいわよ」


アリスが珍しいだけにね。


「あ、ナルとレオ君だ。ん？なんで美咲が3人いるの？」


ナルとレオを引き連れて、特力部屋に帰って来た。2人には1人ずつドッペルゲンガーをだっこしてもらってる。


A「これ、美咲のアリスだよ」


ボン…と音を立てて、ナルとあたしがだっこしていた美咲が消えた。


レオ「え、オレんとこの子が本体？」


A「じゃあ後の面倒はレオがするってことで」


レオ「は？嘘でしょ？」


ウノでもしよっと。


レオ「嘘だよね先輩！」


聞こえませーん。

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