【学園アリス】 名のない巫女 13

試練 ページ10

歩きながら相手をする。


馨ちゃん「失礼ですね。人気者さんには分からんやろうけど、友達がいない子なんてざらに居ますよ」


A「そりゃそうだけどね。でも、あなたの場合はちょっと違うんじゃないかなって」


食えん人。


ただ付きまとってるだけの女じゃない。


それは、彼女の記憶が告げている。伊達に生き続けているわけではない。


A「聞いたよ。早速クラス浮いてるみたいだね」


馨ちゃん「誰に聞いたんですか」


A「内緒」


イラつく。


子どもだと思って。


立ち止まり、帝徳Aと向き合う。


驚きもしない女は、ニコニコとした笑顔を崩さない。


馨ちゃん「あなたには関係ないでしょう！関わらんといてください！」


久々の大声。これには、Aも驚いたらしい。しかし、


A「関係ないけど大事なの。1人が嫌いな子は特にね」


だから、あんたには関係な、


A「馨ちゃんに試練を渡す。一週間以内に友達を作りましょう！」


はあ？


馨ちゃん「誰がそんなこと」


A「やらないと、馨ちゃんが集めた情報バラすよ。あたしの過去を明かしてもいいけど、どちらがより信用されるかは、馨ちゃんがよく分かってるでしょ」


こんの悪魔…


A「がんばって」


こいつのどこに人気者要素があるんや！！！

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