その4 ページ23
呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン。
今日も今日とて泉水に呼び出されたよ。なんか嫌な予感するんだよな〜。
A「で、今日のご用件は？」
パン！
手を合わせる泉水。正座して、目をつむって、焦りの表情を見せる。
これは。
泉水「勉強教えてくれ！」
やっぱりか〜。さすが泉水様。勉強はさっぱりですもんね〜。
A「さよなら」
泉水「見捨てんなよー！」
見捨てさせろ。
A「分かってる？あたしだって自由に学園を出れるわけじゃないんだよ」
そりゃもう、初校長が「生徒に示しがつかない」ってうるさくて。耳タコだよね。姫様にも悪いし。
てことで、帰りま〜す。
泉水「前から思ってたんだけどさ。A、ウチに住めば？」
A「何言ってんの？」
無理無理。
泉水「だってそうだろ？週三で家に来るじゃん」
週三で呼ぶ誰かさんがいるからな。
泉水「だったら、もうオレの家族みたいなもんじゃん。学校に居ようとここに居ようとかわらねぇだろ」
そうね。あなたにとっては、同じことなのかもしれない。でも、ダメなの。
A「ありがとう、泉水。でもね、あそこに居るのも、意味があるの。そこから離れることはできない」
それが、どれだけ周りを傷つける結果になっても。
泉水「絶対、ダメなのか？」
ぽんと頭を撫でる。
優しくて優しくて、寂しがりやの弟。
A「ごめんね。勉強がんばって」
あたしの戻るべき場所へ帰ろう。そしてまた、あの学園で朝を迎える。
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神奈 - めっちゃ面白かった(*3*)/ 更新待ってます(´・д・｀) (2017年8月1日 2時) (
レス) id: 0a57facb33 (このIDを非表示/違反報告)
たるちゃん(プロフ) - 毎回更新あるたび読んでます(*´ﾉ∀`*)更新たのしみにしてます！ (2017年4月11日 1時) (レス) id: b53d7feda8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宮本 真由美 | 作成日時：2017年3月18日 9時
