紅蓮の君とはじめの一歩 (ページ46)

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45話アリス祭が始まっていたページ46

その日の前日の夜は借りたマンガを読んでいて、寝た時間すら知らない。

起きた…というより起こされた。

それはもう熱烈な…

翼「Aーーーーーーーーーーーー!!!サボって何してんだァァァ」

翼の叫び声で。

A「開会式なんてめんどくさいだけじゃん」

眠い。歩けばあくびが止まらないし、ぽけ～と頭が働かない。

こんな状態で展示の役には立たない。

よし。

A「サボろ」

翼「何堂々とサボり宣言してんだよ！仕事しろ！」

そんなこと言われてもさ、あたし蜜柑ちゃんみたいに常に必要な人員じゃないんだよ。

あたし居なくても何とかなりそうじゃない？

A「あれ、流架だ。うさ耳かわいいね」

流架「いないと思ったら遅刻だったんだ。耳さわんな」

アリス学園にふさわしい、不思議の国のアリスの白いうさぎらしい格好をした流架。かわいいよ。

A「あれ？何で流架が特力のスペースにいるの？」

流架「体質系はパフォーマンス祭がメインだから、お手伝いしようってパーマが」

ようするに暇なのね。

蜜柑ちゃん「あー！Aちゃん来たんや！遅いで！」

A「わっ。蜜柑ちゃんの衣装かわいい。アクビちゃんのコスプレ？」

蜜柑ちゃん「ちゃうよ～。アラビアン衣装やって」

そっか。あたし達の展示ってアラビアンRPGだもんね。

A「キャー！美咲先輩の衣装ステキっ。キレイっ。似合ってるっ。この衣装はあなたのために作られたんですねっ」

流架「Aは着ないの？」

A「流架は着てほしいの？」

流架「ち、違っ」

わかってるって。

でもな～この衣装確か全部ヘソだしで、断ったんだよ。

翼「あるぜ、Aの衣装」

A「なんで!?」

翼「そりゃお前も魔人なんだから衣装着なきゃだろう。大丈夫。ヘソ出しじゃないからさ」

着たくなーーーーーーーーーい!!!