紅蓮の君とはじめの一歩 (ページ45)

今日:19 hit、昨日:8 hit、合計:195,459 hit

44話別の部屋ページ45

A「おはよう。棗君」

退院した棗君は、お昼の12時を回ってから目を覚ます。寝不足よりはいいか。

棗君「まだ居たのか」

A「最後だからお礼言おうと思って待ってたのに」

今日は棗君の部屋で泊まる最後の日。引越しとか大変だったんだよ。大量に荷物あったから。

A「今日までソファ貸してくれてありがとうございました」

棗君「ソファだけじゃないだろ」

えっと、ソファ周辺と洗面台…かな。いや、小さい棚も使ってたっけ。

本当にありがとうございました!!!

棗君「トリプルなんだってな」

A「思いの外位が高くてびっくりした」

あ、でもさ。

A「トリプルだったら棗君のパートナーでも恥じないかな」

棗君「お前だったら関係ない」

A「ひっどい！」

分かってたけどさ。

A「あたしの部屋は流架の隣だよ。たまに遊びに来て」

ま、来ないと思うけど。

棗君「…ちゃんと部屋開けとけよ」

うそ。

A「来てくれるの!?」

棗君「流架のついでにな」

A「やった！部屋ちゃんとキレイにしておくね」

あ、でもそれはタカハシさんがしてくれるのかな。

棗君の部屋、片付けてないし掃除してないのにキレイだもんね。

A「蜜柑ちゃんはシングルになったんだよ。新しい部屋をもらえて嬉しそうだった」

棗君「ふぅん」

ありゃ、興味なさそう。

A「じゃ、そろそろ行くね」

部屋の片付けしなきゃな～。

A「あ、寂しくなったら呼んでね。添い寝してあげる♡」

棗君「キモい。呼ぶか」

A「分かってるって。バイバイ」

冗談が言えるようになった。仲よくやれてる証拠かな～。

…もっと、距離が近くなりますように。