紅蓮の君とはじめの一歩 (ページ44)

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43話星ゲット！ページ44

「…ちゃん」

「A…」

「Aちゃん」

あたしを呼ぶ声。

まぶしい。

光が差し込んでくる。まぶたを開けると、薄ぼんやりと視界が安定してきた。

A「みんな」

蜜柑ちゃん「良かった～。Aちゃんウチより目ぇ覚まさんかったんやで」

蜜柑ちゃんは何日寝てたんだろう。

ここ、棗君がいた部屋に似てる。病室か。

蛍ちゃん「丸3日寝てたのよ。…あんまり心配かけんじゃないわよ」

流架「良かった。Aが目を覚まして、良かった」

何とか学園に帰れたみたい。

鳴海「事件は無事解決。ーーーといっても学園(われわれ)が現場に駆けつけた時、間一髪でレオ達に逃走されちゃったんだけどね。
お疲れさま、Aちゃん」

A「鳴海…。そうだ！棗君とパーマは？」

パーマ「誰がパーマよ」

パーマは近くのお巡りさんに助けられたんだって。良かった～。

A「棗君は？大丈夫？」

流架「棗は大丈夫。今はしばらくの間絶対安静が続くけど、いずれ体調が戻れば心配はいらないって」

そっか～。安心した。

流架「……ありがとう。3人とも、棗を助けてくれてありがとう」

流架は、棗君のこととなると優しく笑う。大切な人への愛情が簡単に見て取れる。

鳴海「とにかく今は体を休めて。Aちゃんはともかく、蜜柑ちゃんと正田さんは怖～～～い先生にみっちりしぼられるからその覚悟でね♡」

あたしは連れ去られたからお咎めなしなのか。よっしゃ！

鳴海「そしてAちゃん」

何？

鳴海に渡されたのは、星のバッジが3つ。

鳴海「君はすごいアリスの持ち主だね。星3つ(トリプル)昇格。おめでとう。今日から部屋も食事もお小遣いも昇格♡これで1人前のアリス学生だね♡」

やったー！お小遣いもらえるぞー！