紅蓮の君とはじめの一歩 (ページ4)

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3話豪華だな～ページ4

なぜか、金髪男。名前は鳴海というアリス学園の教師に連れられたのは、アリス学園。

あれ？なんでだろう？

鳴海の言う事を素直に聞くには、見たものの衝撃が大きかったんだけど、ぐったりした少年のことが気になるし、大人しくついて行った。

初めて入ったけど、ずいぶん豪華な場所だな～。アリス学園。

トーンとキラキラまみれの一室に放置された、あたしと呆けた女の子と目を覚まさない少年。

どうしよう。沈黙だよ。

A「あの～、あなた」

隣に座る女の子に声をかける。

ぽけっとした女の子は、自分を指差してウチ？と首を傾げる。

A「そうそうあなた。今の状況わかる？」

助けを求めるつもりで声をかけると、女の子はいきなり元気を取り戻した。

女の子「ウチもよう分からんの！蛍に会いにこの学校まで来たら、鳴海先生に会って、おしゃべりしとったらいきなり壁が吹き飛んで、ゴロゴロ転がったら男の子が上から飛んできて、鳴海先生がムチで叩いたんよ！」

A「うーん。聞く相手間違えたって感じかな」

かなりひどいことを言ってるのに、女の子は分かってないらしい。アホの子かな。

A「あなた、お名前は、っと。その前に自己紹介だよね。あたし月野A。10歳だよ」

女の子「ウチ、佐倉蜜柑！歳はAちゃんと一緒の10歳やで」

関西弁の蜜柑ちゃんね。インプットしました。

さて、ここまで待てって言われたけど、このあとどうしよっか。

「鳴海ーーーーっっ!!温室から無断で鞭豆盗ったのお前かーーーーっっ」

まずはドアをコンコンしてください。

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初校長「アリス候補生？」

初校長の部屋で、カーテンで遮られた男と対面する鳴海。

鳴海「はい。学校前で偶然見つけまして♡一人は10歳の女の子。もう一人は同い年くらいの女の子。片方はまだ分かりませんが、僕の勘が正しければ、大変貴重なタイプのアリスを持つ子かと思います」