紅蓮の君とはじめの一歩 (ページ26)

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25話落ちこぼれの先輩ページ26

同じく中等部生らしい安藤って男の人は、木の影を踏む。

すると、影の中にいた嫌味男達の動きが完全に止まった。

安藤「やっと気づいた？お前らとっくに俺のテリトリー内だっての☆」

楽しそうに笑う男は、あたしの頭をポンポンと撫でる。

安藤「お前、チビだけどガッツあるな～。面白そうだったから応援しちまった」

A「ありがとう。必要なかったかもしれないけど」

それにしても面白い力だな～。安藤が滑るフリをすると、影の中にいた男たちが一様にこけた。

負け惜しみなのか、中等部1の落ちこぼれのくせに！と叫んでいるけど、転がされてる時点であなた達の方が落ちこぼれだと思う。

安藤「チビ達。能力別クラス行く途中だろ？どのクラスだよ？送ってやる」

おー、いい人だ。

蜜柑ちゃん「えと、ウチら特力系っ!!」

安藤「じゃーもしかしてお前？特力に入る棗のパートナーってのは」

特力に入るのは2人ともなんだけど、

A「パートナーはあたしの方。蜜柑ちゃんは天才発明家のパートナーね」

安藤「へー、なるほどな。なら話は早いわ。俺は特力の中等部A組、安藤翼。影使いのアリスだ。よろしくな、後輩達」

影使い！

なんて楽しそうなアリスなんだろ。

蜜柑ちゃん「ウチ、初等部B組佐倉蜜柑10歳ですっ」

A「あたしは同じく初等部B組の月野A。助けてくれてありがとう、ございました。翼…先輩？」

翼先輩「ああ、敬語とか敬称は別に何でもいいよ。呼びにくかったら呼び捨てでいいし。俺もあだ名でタメ口な先輩いるしな」

翼は、気さくな先輩のようです。