紅蓮の君とはじめの一歩 (ページ11)

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10話アリスは偉大なんだそうだページ11

パーマの子の説明がそこぶる長かったので、近くの子に要約してもらった。

結局の所、アリスってのはめちゃくちゃすごいんだって。もっと簡単に言ってくれ。

パーマの子「証拠も見せられないんじゃアリスじゃないって認めたも同然よ。はやくここから出て行きなさいよずうずうしい」

えっ！いいの!?

と言える雰囲気ではない。

でも帰れるなら帰りたい。

蜜柑ちゃん「…いや。絶対いや。アリスがそうでない人より上やなんてウチは思わへん。あんたらが人より上なモンがあるとしたらなぁ。そのくさった根性じゃボケっ。
ついでにそのわっるい頭もどっかで取り替えてこい」

蜜柑ちゃん。

A「最高！面白い！座布団三枚！」

心読む子「のんきだね、Aちゃん」

A「楽しんでなんぼだからね」

あたしはここ追い出されたっていいからね。

棗君「おい水玉。お前１週間以内でこのクラスになじめなかったら正式入学出来ないんだってな」

うん。そうだよ。

棗君「…ま、このままだと確実に入学はムリだな。チャンスくらいはやらなくもないけど」

ねぇ流架君。そのウサギ流架君のペット？有能すぎない？トランプ切ってババ抜き始めたんだけど。そして流架君は不器用すぎない？トランプ切れないの？

棗君「おい、聞け」

A「はい」

聞くので首根っこつかまないでください。

棗君「そこから見える北の森。あそこを通って無事高等部に行って足あと残してきたら、素直にお前の実力を認めてアリスとして受け入れてやる」

棗君。話聞くから手を離して。