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ブラッド。血の繋がり ページ15
A「かーおーるちゃーん！」
馨ちゃん「A⁉なんでウチのとこに・・・泣いとっても分からんよ」
A「泣いてないし」
馨ちゃんに抱きつく。馨ちゃんは何も聞かず、自分の作業に入った。
A「って聞いてよ！」
馨ちゃん「昔から、あんたは人に聞かれても答えんかった。なら、聞いたってしゃーないやろ」
むー、合ってる。
A「・・・泉水が、死んじゃった」
馨ちゃん「聞いとるよ。そんで柚香が学園を出たんやろ」
A「そう。だから馨ちゃんに情報を聞きに来たの」
馨ちゃんは、学園を出てからジャーナリストとして動いてる。きっとあたしなんかより、たくさん知ってるはずだ。
馨ちゃん「あいにく私もなんの知らんのや。調べてはいるんやけど」
そっか。
馨ちゃんから離れると、馨ちゃんの瞳があたし一点を見る。
馨ちゃん「ちゃんと寝とるんか？」
A「数日眠らさせられたから大丈夫だよ」
くそ校長のせいでね！
A「また顔出すね。馨ちゃんも無理はしないで」
手を振って学園に戻る。
棗パパ「行かせて良かったんですか？」
馨ちゃん「あの子を止めることは、誰にもできんよ。あの子は、神様やからな」
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作者名：宮本 真由美 | 作成日時：2016年3月3日 20時
