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「ごめんなさい」

そういえば引いてくれると思っていた。

チャンミンさんはそんなことお構いなしにいつ空いてますか？なんて聞いてくる。

なんで私に構うのだろう。

私が疑問がっている間にもチャンミンさんはあれこれ話していて

『Aさん？聞いてますか？』

「いや、あの、断ってるんですけど」

『Aさん。お仕事はなにされてますか？』

「旅行会社に勤めてます。何でですか？」

『じゃあ！企画を立てたらどうでしょう？』

この一言からはじまった企画はすぐ考えたものではないくらいの完成度の高さでノーとは言えないぐらいなものだった。

チャンミンさんの案はファンミーティングも兼ねた旅行ツアー

確かに東方神起と一緒に旅行できたらって思うファンは数え切れないほどいる。

儲かるのだってどこの会社も分かること

でも、手を出せない理由は東方神起は高い…。

人を値段に例えるのはよくないけどやっぱり高すぎるから手が出せないグループの一つだ。

「あ…いや、チャンミンさん…」

『3分の2でいいですよ』

「え？」

『お金です』

結構負担が減る…でも…

良い話だけど

どう社長に言おうか。

出会ったきっかけが間違い電話だから。

「はぁ…」

チャンミンさんに聞こえないように小さく溜息をついた。

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