すみだ署の紅一点 (ページ9)

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『ねぇ神谷さん』

神谷「なに」

『神谷さんはなんで刑事をになろうと思ったんですか？』

神谷「そうだなぁ。小学の時からずっと憧れてたからかな。俺の母さんが事故にあって俺がずっと泣いてる時に、刑事がずっと慰めてくれてたから。それがきっかけ」

『なるほど〜。夢叶ってよかったですね！！』

神谷「あ、あぁ」

『…どうしたんですか？』

神谷「いや、何でもない。そういう菅原はどういう理由で？」

『うーん、単純にかっこいいなって思ったからですよ。犯人を突き止めて捕まえたり、抵抗してきたり攻撃？してくる時に倒す感じに憧れました！』

神谷「おまえ…」

『なんですか？』

神谷「…子供だな」

『なっ！ひどいですよー！！私だって憧れの職業だったんですからね！？』

鼻で笑う神谷さんに反抗する。

課長「菅原うるさいぞ！」

『…すみません』

課長に怒られてしまいしょんぼり中の私。

神谷さんの方を見るとニヤニヤしながら見てきた。

うーわうっざ。

私は神谷さんを睨みつけて作業を再開した。

しばらくすると、突然思い切りドアを開ける音がした。

『うわぁびっくりしたぁ！』

そこには必死な顔をした刑事さんがいた。

「課長！たった今女の子が誘拐されたという情報が入りました！！」

課長「なんだって！？」

「犯人は〇〇町のほうに向かっています！」

課長「他の情報は？」

「こちらのプリントにまとめました」

課長「そうか。犯人は特定したんだな。」

「はい！」

課長「そうだな。神谷、水城、菅原、お前たちに任せた」

「「『はい！』」」

待ってました。
まさにこれよ。私が求めていたのは。

私の出番ってとこね。

神谷「菅原、いけるな？」

水城「Aちゃん」

『もちろん任せてくださいよ、おふたりさん』

そう2人に伝えるなり、私は現場に向かった。

『今行くからね。犯人さん』

end